AppleがAT&Tとの独占契約を延長すると予想

最近の予測の多くは、Appleが来年AT&Tとの独占iPhone契約を終了することを示唆しているが、新たな分析はそうした考え方に反する。

iSuppli Corp.は木曜日に提出した新たなレポートで、AppleがAT&Tとの独占契約を来年延長すると予測している。これは、同通信事業者による高速パケットアクセス技術の採用拡大が見込まれるためだ。レポートによると、HSPA加入者数は2012年に14億人に達すると予測されている一方、Verizonが採用している競合規格EVDOの加入者数は2013年までにわずか3億460万人にとどまるとされている。

「Appleが2010年6月にAT&Tとの米国における独占iPhoneサービス契約を終了し、Verizonネットワークに対応した携帯電話の提供を開始するのではないかという憶測が飛び交っている」と、無線通信担当主席アナリストのフランシス・サイドコ氏は述べた。「しかし、iSuppliはそうはならないと考えている。」

しかし、同じレポートは、Appleとの契約延長がAT&Tにとって良い考えなのかどうかについても疑問を呈している。iPhoneはAT&Tにとって「良い面と悪い面」があり、新規加入者を獲得する一方で、ネットワーク全体の帯域幅不足を引き起こしているとレポートは述べている。

「通話切れ、サービス中断、ダウンロード速度の低下に直面し、一部の市場のiPhoneユーザーはAT&Tを非難している」と、ディレクター兼主席アナリストのジャグディッシュ・レベロ氏は述べた。「iPhoneユーザーは、アプリのダウンロードや使用によって発生するデータトラフィックでAT&Tのネットワークを過負荷にしている。しかし、真の問題は、AT&TがiPhoneによって発生するデータトラフィックを収益化する方法を見つけていないことだ。」

AT&Tはここ数週間、自社のネットワークパフォーマンスが最適とは言えないことを認めました。これを受けて同社は改善を誓い、来年中に170億ドル以上を投資してワイヤレスサービスの向上を図る予定です。

しかし、この報道は、AppleがVerizonとワイヤレスデータ通信契約を結ぶ可能性を示唆している。ただし、対象はiPhone以外の製品となる。報道によると、AT&Tとの現行契約が、長らく噂されてきたタブレット端末、インターネット接続対応のiPod touch、ネットブック、あるいは新型iPhoneなどに関してAppleがVerizonと提携することを阻む証拠はないという。