シェーン・コール
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銀ナノワイヤーメッシュの拡大図|出典:Cambrios
台湾からの水曜日の報道によると、Appleは長年のiPhoneおよびiPadのタッチモジュールサプライヤーであるTPKに、いわゆる「iWatch」用の銀ナノワイヤベースのタッチ技術の提供を依頼した。
TPKは今年第2四半期に次世代センサーの生産を増強する予定だと、関係筋がチャイナタイムズに語った。TPKは現在、従来型の酸化スズ技術を採用したAppleのiPhoneおよびiPad向けタッチパネルの主要サプライヤーである。
台北に拠点を置くTPKは、子会社のTPK Filmsを通じてパネルを生産する。TPK Filmsは、TPKと日本の日本写真印刷、そして銀ナノワイヤインクを製造するシリコンバレーの企業Cambriosの合弁会社である。グループは、当初の月産200万枚のパネル生産を見込んでいる。
直径約1ナノメートルの銀ナノワイヤの網目構造から作られた銀ナノワイヤベースのタッチフィルムは、既存の酸化インジウムスズを用いた設計に比べていくつかの利点を備えています。この素材は非常に透明で、導電性が高いため、ディスプレイはタッチ位置を特定するために追加のセンサーを必要としません。
さらに、銀ナノワイヤフィルムは柔軟性に優れています。つまり、多面体や曲面ディスプレイのような凹凸のある表面にもフィットします。カンブリオス氏は、この材料が折り曲げたり丸めたりできるタッチ面にも適用できる点も挙げています。
この報道は、AppleがiWatchのディスプレイにフレキシブルAMOLEDディスプレイ技術を採用するというこれまでの見方を裏付けている。しかし、複数の相反する報道(有力なアナリストであるミンチー・クオ氏によるものも含む)では、AppleはiPod nanoに使用されているような従来型のディスプレイを採用するとの見方が示されている。また、この報道では、Appleがディスプレイ保護に、これまで噂されていたサファイアガラスではなく、コーニング社の3Dガラス「ゴリラガラス」を採用するとの見方も示されている。