スマートフォン市場全体の落ち込みにもかかわらず、欧州でのiPhone出荷は増加

スマートフォン市場全体の落ち込みにもかかわらず、欧州でのiPhone出荷は増加

マイク・ピーターソンのプロフィール写真マイク・ピーターソン

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iPhone 13モデル

2022年第2四半期に欧州地域のスマートフォン業界全体が急落する中、Appleは欧州市場でiPhoneの出荷台数を伸ばすことができた。

カウンターポイント・リサーチが火曜日に発表した新データによると、マクロ経済情勢の悪化と地政学的不確実性により、欧州のスマートフォン市場は2022年第2四半期に前年同期比11%減少した。

注目すべきは、アップルとサムスンの両社が、この不況期に総出荷量と市場シェアをそれぞれ3%と5%増加させたことだ。

サムスンは第2四半期も市場シェア32%で欧州トップのスマートフォンメーカーの座を維持した。アップルは同会計年度中に市場シェア24%で2位となった。

カウンターポイントによる欧州スマートフォン市場データ

カウンターポイントによる欧州スマートフォン市場データ

カウンターポイント・リサーチは、アップルの成長は第3世代のiPhone SEによるものだとしているが、他のデータでは、少なくとも米国では、上位モデルのiPhone 13とiPhone 13 Proが2022年に異常に売れていることを示唆している。

「残念ながら、欧州の状況は依然として厳しい。多くの国が景気後退に近づいており、ロシアやウクライナだけでなく、フランス、ドイツ、英国など多くの国で国内の政治的緊張が高まっている」と、カウンターポイントのアソシエイト・ディレクター、ヤン・ストリャク氏は述べた。「しかしながら、景気は底を打ってまもなく回復軌道に転じるだろうという希望は持ち続けている。ただし、回復は長くゆっくりとしたものになるだろう。」

2022年第2四半期のスマートフォン出荷台数と2021年第2四半期のスマートフォン出荷台数の比較。出典:カウンターポイント・リサーチ

2022年第2四半期のスマートフォン出荷台数と2021年第2四半期のスマートフォン出荷台数の比較。出典:カウンターポイント・リサーチ

他の報道によると、スマートフォンの売上が落ち込む中、Appleのデバイスの出荷台数は引き続き増加しているとのことです。4月には、Canalysが2022年第1四半期に出荷台数が増加したスマートフォンベンダーはAppleのみであると報じました。