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アジア放送衛星向けに製造されたボーイング702SP衛星のイラスト。| 出典: ボーイング
ボーイングは、アップルやグーグルなどの大手テクノロジー企業に最先端の高スループット通信衛星を売り込んでおり、今年中に大手業界企業向けにユニットを建造する契約を結ぶ可能性がある。
ボーイングは月曜日に開幕した4日間のサテライト2015カンファレンスでロイター通信に対し、アップル、グーグル、アマゾン、フェイスブックなどのハイテク企業が高帯域幅衛星の利用を通じてインターネットの世界的展開を拡大することを検討していると明らかにした。
「こうしたことを実現するための本当の鍵は、ギガバイト、テラバイト、ペダバイト級の能力の提供を視野に入れている超高スループット能力だ」とボーイング・ネットワーク&スペース・システムズの事業開発担当副社長兼チーフストラテジストのジム・シンプソン氏は語った。
ボーイングは協議の詳細を明かさなかったが、報道では進行中の協議に参加する可能性のある数少ない企業の一つとしてアップルを挙げている。
シンプソン氏は、衛星通信の普及を阻む要因はエンドユーザーのコストだと述べた。価格が地上回線の料金水準に近づかなければ、顧客は契約に踏み切れず、参加するテクノロジー企業は「非常に高性能な衛星」しか手にすることができなくなるだろう。
静止衛星の建造と地球周回軌道への投入には、本質的に高額なコストがかかるため、購入者、特に自社で通信インフラを運用しておらず、既存のユーザー基盤を持たないテクノロジー企業にとってリスクとなります。一方、通信事業者は、既存または新規のサービスを通じて初期費用を償却することができます。
Space Xとして知られるSpace Exploration Technologiesは現在、4,000基の低軌道衛星を用いた、より安価なソリューションの打ち上げを計画している。SpaceXは今年初め、Googleからの出資を含む10億ドルの資金調達を発表した。