アップルのディスプレイパートナーであるシャープが損失を続ける中、新オーナーのフォックスコンが経営陣を刷新

アップルのディスプレイパートナーであるシャープが損失を続ける中、新オーナーのフォックスコンが経営陣を刷新

Jan Manonのプロフィール写真ヤン・マノン

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ディスプレイパネルメーカーのシャープが赤字を続ける中、この日本企業は、新たな所有者であるアップルの製造パートナーであるフォックスコンの支配下で、大規模な経営再編に直面している。

シャープは長年にわたり新しい電子機器の開発に取り組んできたことから日本の消費者に愛されてきたにもかかわらず、2012年に大型ディスプレイと太陽光パネルへの大規模投資を行って以来、継続的な損失に直面しています。2015年の損失は総額2,560億円(23億7,000万米ドル)に上りました。

ウォール・ストリート・ジャーナルによると、シャープの現CEOである高橋興三氏は、これらの損失はスマートフォンとディスプレイの熾烈な競争と中国からの需要低下によるものだと述べた。木曜日の声明で、同氏は過去2年間の同社の巨額損失の責任を認めた。

「リーダーは常に成功していなければなりません」と高橋氏は述べた。「大きなミスをすれば、これまでの成功がすべて台無しになってしまいます。これは非常に辛いことです。」

シャープは、フォックスコンの完全子会社化に伴い、経営陣の刷新を迫られる。高橋氏の後任として、戴正武氏がCEOに就任する。戴正武氏は現在、フォックスコンの会長である郭台銘(テリー・ゴウ)氏の下で副社長を務めており、長年にわたり郭氏の右腕として活躍してきた。

フォックスコンはまた、シャープの取締役13名のうち12名を解任し、取締役会を9名に削減する計画も発表しました。そのうち6名はフォックスコンが直接任命します。CEO交代と同様に、これらの変更はフォックスコンによる所有権移転後に実施される予定です。

台湾を拠点とするフォックスコンは先月、この電子機器会社を3,890億円(35億米ドル)で買収することに合意したが、未公表の負債を理由に当初提示した金額を25億ドル近く引き下げた。

すでにアップルのiPad Pro向けLCDディスプレイの主要サプライヤーであるシャープのフォックスコンによる買収は、フォックスコンにとって単なるデバイスの組み立てをはるかに超えてアップルのサプライチェーンにさらに深く入り込むチャンスだと多くの人は見ている。