マイク・ピーターソン
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iOS 13のSiriインターフェースアイコン。クレジット:Apple
Siriの内部告発者が、AppleのSiriの品質監視に関する調査は行われていないと嘆いた翌日、アイルランドのデータ保護委員会は、評価方法についてAppleに再度質問すると発表した。
DPCがAppleと接触したというニュースは、トーマス・ル・ボニエック氏が欧州のデータ規制当局に書簡を送り、2019年7月に人間の契約業者がSiriのリクエストを聞いて評価していたことを初めて暴露した内部告発者であることを名乗ってから数時間後に出た。
DPCはロイター通信への声明で、クパチーノのテクノロジー大手と「連絡を取っている」と述べた。DPCは、5月20日にル・ボニエック氏が提出した書簡を受けて行動を起こした。書簡では、Appleの人間によるSiriの運用に関する更なる調査が求められていた。
アイルランドDPC副委員長グラハム・ドイル氏は、同規制当局は「昨年夏にこの問題が初めて浮上した際にアップル社と協議した」と述べ、アップル社は「その後、いくつかの変更を行った」と付け加えた。
「しかし、この公式声明の発表後、我々は再度アップルに問い合わせ、返答を待っている」とドイル氏は語った。
副委員長は、欧州データ保護委員会が現在、音声アシスタント技術の分野に特化したガイドラインの作成に取り組んでいると付け加えた。
5月20日付の書簡で、ル・ボニエック氏は「アップルが(中略)基本的人権を無視・侵害し続け、膨大なデータ収集を続けていることは憂慮すべきことだ」と述べ、アップルは「緊急に調査されるべきだ」と付け加えた。
元Apple契約社員が同社のSiriに関するポリシーに初めて異議を唱えたのは2019年夏で、ガーディアン紙に対し、匿名化されたSiriの録音の一部が人間によって聴取されていたことを明らかにした。Appleはこの事実を明確には明言していないものの、一部のSiriの録音が人間によって確認されていることについては、常に率直に認めてきた。
Siriのクエリは個々のユーザーに結び付けられないという事実にもかかわらず、内部告発者は主に、一部の録音に非常に機密性の高い個人的な会話や状況が含まれていたとされる事実を問題視した。
この苦情とそれに続く論争を受けて、AppleはSiriの運用を見直し、Siriの最適化をオプトインポリシーにしたり、デジタルアシスタントとのやりとりの音声録音を保存しないなど、いくつかの変更を実施した。
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