アップル、労働者の生活環境を理由にベトナムでのiPhone組み立てを延期

アップル、労働者の生活環境を理由にベトナムでのiPhone組み立てを延期

マルコム・オーウェンのプロフィール写真マルコム・オーウェン

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報道によると、クパチーノのアップルは、組み立てパートナーであるラクスシェアが所有する工場を訪問し、施設の状況を確認した後、iPhoneの製造をベトナムに移転する可能性を検討しているという。

Luxshareの海外担当マネージャー、タン・ドゥエ・バン氏によると、Appleの代表者が夏にLuxshareを訪問し、工場の迅速な建設とiPhone生産の実現可能性を確認したという。現地報道によると、バン氏はヴァンチュン工業団地の工場を視察し、規模、設備、そしてiPhone生産開始に必要な投資資金が適切であることを確認したと述べている。

「アップル社は、バクザン省にあるLuxshare社の工場において、iPhoneの生産状況を継続的に調査してきました」とバン氏は述べた。「アップル社は、当社の工場がここで建設されるスピードに感銘を受けています。同時に、実践的な調査を通じて、バクザン省の潜在力と勤勉な労働者を高く評価しています。」

この工場は、2019年12月にAirPodsの組立ライン拡張のための資金援助を求めた、Appleのベトナム拠点の一つであり、Luxshareは明らかに資金を獲得した。バン氏によると、30ヘクタールのこの工場は、Appleからの生産拡大要請を受けて5ヶ月で建設されたという。

Luxshareのバクザン省への投資は2億7000万ドルに達したと言われており、すでに2万8000人の労働者を抱えているが、iPhoneの製造認可が得られればその数を5万人から6万人に増やす必要があるだろう。

しかし、施設の一部、特に敷地内の寮に関する要件は、まだAppleの要件を満たしていない。Luxshareがどの要件を満たしていなかったのかは不明だが、これがAppleの承認を得られなかった主な理由のようだ。

Luxshare は施設のさらなる拡張も検討しており、工業団地外にさらに 2 つの区画を追加して寮を建設する予定で、現在地方自治体から建設許可を申請中である。

LuxshareがiPhone生産拠点として検討しているのはベトナムだけではない。同社は7月、中国のWistron社からiPhone工場を約4億7200万ドルで買収した。