ウィリアム・ギャラガー
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英国の接触追跡アプリの導入は混乱に見舞われている。写真:AFP
英国は、物議を醸し、開発が遅れていた新型コロナウイルス対策アプリを放棄し、アップルとグーグルが開発した技術をベースにした新バージョンを導入すると報じられている。
英国が当初、AppleとGoogleの新型コロナウイルス接触通知技術を拒否したことは、プライバシーへの懸念と試験結果の低さから物議を醸した。BBCは、既存のプロジェクト計画が撤回され、AppleとGoogleのシステムをベースとした新しいアプリが導入されると報じている。
BBCによれば、ユーザーインターフェースは試用版と同じままだが、新しいアプリではよりプライバシーに配慮した技術が活用されるという。
また、このプロジェクトの当初のリーダーが、2011年にAppleのオンラインストアで働いていたサイモン・トンプソン氏に交代したことも報じられている。
しかし、英国政府はアプリの重要性と、その継続的な遅延の重大さの両方を撤回している。アプリは6月までに全国で利用可能になる予定だったが、政府はもはや具体的な日付を明らかにしていない。
「冬に向けて何かを始めようとしています」と、保健社会福祉省の情報大臣であるベセル卿はBBCに語った。「しかし、現時点では優先事項ではありません。」
ベセル氏は、今回の回答は「経営陣の回答を期待したもの」であり、つまり、具体的なスケジュールは明らかにできないと付け加えた。しかし、当初のアプリの遅延した試験運用は「実に順調に進んだ」と強調した。
英国の方針転換はドイツでの同様の方針転換に続くものだが、ドイツでは現在、独自のアプリが稼働している。
当初、英国の計画では、情報をデバイス内に保存するApple/Googleの技術ではなく、データを中央の拠点に送信する独自のシステムを使用する予定でした。英国ではユーザーがアプリを自ら操作する必要がありましたが、Apple/Googleのシステムは自動的に機能するはずでした。
その後、英国のアプリは試験運用中に古いスマートフォンでは動作せず、他のスマートフォンではバッテリーを消耗したという報告もあった。また、高層住宅街などの限られた空間では動作しないことが判明した。