iOS 10の中身:Appleが専用ホームアプリでHomeKitコントロールを簡素化

iOS 10の中身:Appleが専用ホームアプリでHomeKitコントロールを簡素化

ロジャー・フィンガスのプロフィール写真ロジャー・フィンガス

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長年の要望に応えて、Apple は iOS 10 で専用のホーム アプリを導入し、ユーザーが HomeKit アクセサリを一元的に管理および制御できるようにしました。

HomeKit対応デバイスはこれまでもSiriを介したユニバーサルコントロール機能を備えていましたが、フル機能を実現するには、通常は個々のハードウェアメーカーが提供するサードパーティ製アプリが必要でした。これらのアプリの中には、他社製のデバイスを認識して制御できるものもあれば、できないものもあり、照明アプリはサーモスタットではあまり役に立ちません。

ホーム画面を開くと、お気に入りのアクセサリを選択するように求められます。選択したアクセサリはアプリのメインタブに追加されます。このタブでは、他のアクセサリを追加したり、お気に入りのシーン(複数のデバイスに作用するグループ化されたアクション)を追加したりすることもできます。例えば、「おはよう」シーンでは、窓のブラインドを開け、エアコンをオンにし、寝室とキッチンの照明を点灯させることができます。

iOS 10のコントロールセンターでは、スワイプでいつでもアクセサリを操作できるパネルが追加されているため、お気に入りの選択が特に重要になります。以前は、これに最も近いのはPhilips Hue電球などの通知センターウィジェットでした。

メインタブには便利なステータス表示もあり、たとえば、点灯しているライトの数や温度の設定値などが表示されます。

次のタブは「部屋」で、ここではエリア固有のシーンやアクセサリー(お気に入り以外も含む)を確認できます。3つ目のタブ「自動化」では、検出されたイベントに対する自動反応を設定できます。簡単な例としては、iPhoneが家を出るとドアがロックされる、日没時に屋外の照明が点灯する、などが挙げられます。

一部の HomeKit アプリとは異なり、Home は iPhone だけでなく、iPad や watchOS 3 を実行している Apple Watch でも動作します。iPad を自宅に置いて Wi-Fi ネットワークに接続すれば、これまで Apple TV に限定されていた、外出先からのコントロールのハブとしても機能します。

編集者注:この記事は、AppleがWWDC 2016でiOS 10を発表した直後の6月に公開されました。モバイルオペレーティングシステムの正式リリースに合わせて再公開されています。iOS 10の詳細については、AppleInsiderの連載「Inside iOS 10」シリーズをご覧ください。