HTC製品を米国で禁止する特許判決が1週間延期

HTC製品を米国で禁止する特許判決が1週間延期

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アップルがHTCに対して起こした特許紛争で火曜日に予定されていたITCの最終判決は8日間延期され、米国での多くのHTC製携帯電話の販売が禁止される可能性がある。

フォス・パテントのフロリアン・ミューラー氏によると、米国際貿易委員会は月曜日、アップルによるHTCに対する最初の特許訴訟の最終判決を12月14日まで延期したと発表した。これにより、台湾企業は多くの携帯電話機の販売禁止に直面することになる。

延期の理由は明らかにされていないものの、ミューラー氏は、膨大な数の案件が積み残されているためITCは審理を延期せざるを得なかったと考えている。さらに、比較的短期間で延期されたことは、ITCが決定に近づいており、再度延期する可能性は低いことを示唆している可能性があると述べている。

ITCの判決は、グーグルのアンドロイド・プラットフォームに対する特許紛争におけるアップルの足がかりとなるが、HTCのハードウェアの禁止はiPhoneメーカーにとって大きな勝利とみなされ、世界中で行われている訴訟に影響を及ぼす可能性がある。

Appleは2010年3月に初めてHTCに対して訴訟を起こしたが、その訴訟にはWindows Mobileを搭載したデバイスも含まれていたものの、主にAndroidに対する攻撃とみなされていた。

AppleInsiderは、この訴訟の法的焦点はハードウェアであるものの、HTCのどの端末がMicrosoftのOSを搭載し、どの端末がGoogleのOSを搭載しているかまで指摘したため、AppleはAndroidを訴訟の対象にしようとしている可能性があると報じた。

2011年7月の最初の判決では、HTCがAppleの特許2件を侵害していると認定されており、12月14日の最終判決でも同じ結果になる可能性がある。しかし、台湾の携帯電話メーカーであるHTCは、輸入禁止の可能性を回避する選択肢を有しているものの、公式発表はまだ行われていない。

ミュラー氏は、12月8日にフランスでパリ大審裁判所がサムスンによるiPhone 4Sの早期販売禁止要請について判決を下す審問を控えていることを指摘し、今後2週間はアップルの法務チームにとって多忙な週になると指摘した。

12月14日のITCの判決に加え、来週はサムスンに対する2つの審問が、いずれも12月16日に予定されている。1回目はドイツのマンハイムで、もう1回目はサムスンがiPhone 4Sに対する新たな仮差し止め命令を求めているイタリアのミラノで行われる。