ケイティ・マーサル
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アーサー・リーヴィット氏は月曜日、ブルームバーグに対し、アップルの取締役会は同社のCEOに関する情報を開示した際に適切な対応をしたと考えていると述べた。また、SECを退任した後、アップルの取締役会への参加を打診されたものの、ガバナンスに関する意見の相違からその申し出は撤回されたことも明かした。
「取締役会を批判するのは簡単だが、ジョブズ氏がいつ再発してもおかしくない病気を患っていることを知らないのは、アップル株を保有する者が耳が聞こえず、口がきけず、目も見えないに等しいというのが現実だと思う」とリービット氏は語ったと報じられている。
同氏は、ジョブズ氏が病気のためアップルを休職するという月曜日の発表は投資家にとって十分な情報だと述べた。
「委員会が現時点で病気の程度について意見を述べることは、本当に必要ないと思う」と彼は語った。
ジョブズ氏は月曜日、アップルの従業員宛ての書簡で、病気休暇を取得したことを明らかにした。CEOの肩書きは維持し、同社の主要な戦略的決定に関与する。また、自身と家族のプライバシーを尊重するよう要請した。
ジョブズ氏は長年、自身の健康状態はプライベートな問題だと主張してきたが、一部の投資家、批評家、評論家は異論を唱えている。アップルのような企業では、成功の全てがジョブズ氏に帰せられるため、ジョブズ氏の健康状態に関する詳細は公表されるべきだと考える人もいる。
ジョブズ氏にとって今回の休職は3度目となる。2004年には膵臓がんの手術を受けており、2009年1月には肝臓移植手術を受けるため同社を退職したが、同年6月に復帰している。
今週、ジョブズ氏が2009年の休暇中に癌治療のためスイスに渡航していたと報じられた。ジョブズ氏の癌歴に関する詳細が明らかになったことで、レビット氏は投資家はリスクを認識していると考えていると述べた。