マイクロソフトのMacintosh事業部は、長年にわたりMac向けに人気のMicrosoft Office 98の後継製品の開発に注力してきました。コードネーム「Office 9」と呼ばれるこの新しいオフィススイートは、今年後半にMicrosoft Office 2001として正式にリリースされる予定です。
常に信頼できる情報源のおかげで、AppleInsider は、現在「Word 9」というコードネームがつけられている Microsoft Word 2001 を含む、新しいオフィス スイートとその各サブアプリケーションについて多くのことを知ることができました。
Word 9を含むMicrosoft Officeアプリケーションを起動すると、ユーザーが最初に目にするのはOfficeの新しいプロジェクトギャラリーでしょう。プロジェクトギャラリーは、空のOffice文書やあらかじめフォーマットされたテンプレートを含むカテゴリリストをユーザーに即座に表示するダイアログで、ユーザーはそこから選択して特定のタスクを開始できます。ユーザーは、空のWord文書から完全にデザインされたビジネステンプレートまで、あらゆるテンプレートを選択したり、独自のテンプレートを作成したりできます。
さらに、プロジェクト ギャラリーには非常に多用途なインターフェイスが備わっており、ユーザーはテンプレートやドキュメントを大きなサムネイルやリスト ビューで表示したり、ギャラリーに表示するドキュメントの種類を指定したりすることができます。

新しいテンプレートの選択に加えて、非常に便利なカタログとテンプレートウィザードが用意されており、ユーザーは各Officeドキュメントの理想的な外観と雰囲気を詳細に定義できます。ウィザードでは、レイアウトやタイトルの書式設定、ページコンテンツ、テーマや色のオプションなど、さまざまな設定を段階的に行うことができます。
Microsoft Wordアプリケーションを実際に起動すると、ユーザーインターフェースが完全に再設計されていることに気付くでしょう。Microsoftは、Microsoft Office 9の全体をAppleの新しいAquaインターフェースにうまく適応させています。ウィンドウとツールバーの背景はすべてInternet Explorer 5.0とほぼ同じで、パレットウィンドウとツールバーはAppleWorks 6.0のように半透明でリアルタイムにドラッグできます。ポップアップメニューもアクア色のバブルで表示されます。

パレットといえば、Word 9には、ユーザーが現在編集中のコンテンツに合わせて動的に変化する書式パレットが搭載されており、これにより作業プロセスがさらに簡素化されます。また、アプリケーションのほぼすべてのツールバーとパレットは、ユーザーの画面上の任意の場所にドッキングできると関係者は述べています。
Word 9のもう一つの機能として、特に注目されるのは、新しいデータ結合マネージャとその実装です。データ結合は、従来の差し込み印刷に代わるもので、データ結合プロセス全体を単一のパレットウィンドウに簡素化することで、エンドユーザーの作業を大幅に簡素化します。「新しいデータ結合マネージャは、操作時間を最大5分の1に短縮します」と、ある情報筋はAppleInsiderに語っています。

Word 9には、Microsoftが「Click-n-type」と呼ぶ新機能も搭載されています。この機能により、ユーザーは文書内の任意の場所をクリックして入力を開始でき、手動でインデントを設定したり、長い時間をかけてテキストの書式を設定したりする必要がなくなります。情報筋によると、新バージョンではHTMLの表標準に完全準拠したネストされた表のサポートにより、書式設定の容易さがさらに向上するとのことです。
情報筋によると、Wordを含むOfficeのすべてのサブアプリケーションで利用可能になると噂されているもう一つの非常に印象的な機能は、TWAINインターフェースをサポートするスキャナやデジタルカメラなどのコンポーネントからアプリケーションに直接画像をインポートできる機能です。また、インポートした画像を編集するための画像編集ツールやフィルターもOffice 9に直接組み込まれると言われています。

Word 9のその他の機能としては、24ビットカラーの完全サポート、Encarta World English Dictionaryとの連携、簡素化されたツールバーインターフェースなどが挙げられます。Microsoft Office 2001のその他のコンポーネントについても、近い将来に詳細情報が公開される予定です。