報道によると、Appleは10億ドルの投資を受けて滴滴出行の取締役に就任した。

報道によると、Appleは10億ドルの投資を受けて滴滴出行の取締役に就任した。

マイキー・キャンベルのプロフィール写真マイキー・キャンベル

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最近公開された規制当局への提出書類によると、アップルは中国の配車サービス滴滴出行に10億ドルを投資した直後に同社の取締役会に加わった。

The Informationは、提出書類と関係筋の情報に基づき、AppleのM&A責任者であるエイドリアン・ペリコ氏が、5月に10億ドルの投資が成立してから数週間後に、滴滴出行の取締役に就任したと報じている。この人事は、投資当時、Appleはそのような任命を受けていなかったと報じられていた過去の報道を覆すものだ。

ペリカ氏が滴滴出行の取締役会に名を連ねていることは、アップルによるこの中国企業への投資の重要性を物語っている。この内部関係者としての地位は、将来の戦略的提携への道を開く可能性がある。最も明白な例としては、アップルが開発中と噂されている自動運転車技術への取り組みが挙げられる。例えば、滴滴出行の車両群は、自動運転のハードウェアとソフトウェアの統合のための理想的なテストプラットフォームとなるだろう。

余談だが、ペリカ氏はアップルによる30億ドルのビーツ買収の立役者だった。

AppleによるDidiへの投資は、潜在的な社内プロジェクトをはるかに超える支持と見られています。今年初めの報道では、Appleの投資がUberの中国市場からの撤退を加速させ、Didiとの長く費用のかかる縄張り争いに終止符を打ったとされています。

7月、ウーバー・チャイナは滴滴出行(DiDi)による10億ドルでの買収に合意しました。これにより、親会社であるウーバー・テクノロジーズは、中国の競合企業である滴滴出行の株式の5分の1を保有することとなります。この合意に基づき、ウーバーのCEOであるトラビス・カラニック氏は取締役会のオブザーバーとなり、会社の意思決定への投票権は付与されません。

The Informationによると、ペリカ氏は滴滴出行の戦略責任者であるスティーブン・チュー氏とほぼ同時期に滴滴出行の取締役会に加わった。2人は、滴滴出行の共同創業者である王剛氏と、2015年に滴滴出行と合併したライドシェアサービス「快的打車」の元CEOである陸伝偉氏の空席を埋めることになる。