米中貿易戦争の激化でアップルは新たな関税を一時的に回避

米中貿易戦争の激化でアップルは新たな関税を一時的に回避

ロジャー・フィンガスのプロフィール写真ロジャー・フィンガス

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ドナルド・トランプ米大統領は金曜日、貿易戦争の期限を守り、中国製品の一部に対する関税を引き上げました。アップル製品は今のところ影響を受けていませんが、その影響は短期間で終わる可能性があります。

BBCニュースによると、既に10%の関税が課されている製品に、新たに25%の関税が課される。しかしトランプ大統領は、さらに3,250億ドル相当の中国製品に25%の関税を課す作業が進行中であることを示唆した。アップル製品の大半はフォックスコンやペガトロンといった中国企業によって組み立てられているため、今回の関税導入はアップルの利益に悪影響を与える可能性がある。

米国が中国が重要な点について後退したと非難したことで、両国間の協議は最近、悪化の一途をたどっている。中国は米国の関税に対する報復として「必要な対抗措置」を講じると約束しているものの、交渉は継続している。

アップルは理論的にはインドやベトナムといった国に生産拠点を移すことも可能だ(インドでのiPhone生産は拡大している)。しかし、同社は品質と生産能力に対する厳しい要求を掲げているため、関税が効いてくるまでには必然的に時間がかかるだろう。部品サプライヤーの多くも中国で事業を展開している。

同社は既に微妙な状況に陥っている。サービス収入は伸びているものの、iPhoneの売上減少を相殺できるほどの急成長には至っていない。iPhoneの売上は2四半期連続で前年同期比で減少しており、Appleは下取りキャンペーンや地域別の値下げなどで事業の維持を図っている。

アップルは、万一のことがあれば2,254億ドルの現金準備に頼ることができるため、いかなる打撃も吸収できる可能性が高いかもしれない。