グーグル、モトローラ製「Xフォン」を来年発表へ、アップルとサムスンに対抗

グーグル、モトローラ製「Xフォン」を来年発表へ、アップルとサムスンに対抗

マイキー・キャンベルのプロフィール写真マイキー・キャンベル

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Motorolaの最新DROID RAZR MAXX HDスマートフォン。| 出典: Motorola

Googleは子会社のMotorolaに、AppleのiPhoneやSamsungの製品に対抗できる高性能スマートフォンの開発を依頼したと言われている。このスマートフォンが2013年にリリースされれば、Androidの開発元による初の自社製端末となる。

Googleのいわゆる「X phone」構想に詳しい人物がウォール・ストリート・ジャーナル紙に語ったところによると、このインターネット検索大手は、AppleのiPhoneや世界的市場リーダーであるSamsungの製品に対抗する正当な競合製品の開発を望んでいるという。

情報筋によると、モトローラは「Xフォン」プロジェクトと連携して、DROIDシリーズのスマートフォンの将来モデルの開発を継続する見込みだ。Googleは、製品の量ではなく質を重視することで、モトローラの市場シェア拡大を目指している。未発表のスマートフォンの発売に続いて「Xタブレット」が登場する可能性もあるが、デバイスの詳細についてはこれ以上の情報は提供されていない。

地図作成の専門家であるGoogleプロダクトマネージャーのLior Ron氏がこのプロジェクトを主導すると報じられており、このスマートフォンにはGoogleマップを活用した革新的な地図機能が搭載される可能性があると示唆しています。また、Motorolaは最近買収したソフトウェア開発会社Viewdleの画像処理機能やジェスチャー認識機能も搭載するとのことです。

元Googleの営業担当役員で、現在はMotorolaのCEOを務めるデニス・ウッドサイド氏によると、同社は「現在のアプローチとは全く異なることを実現するチームと技術に投資している」という。ウッドサイド氏は、スマートフォン分野には大きなチャンスがあり、携帯電話のパイオニアである同社は「苦境に立たされている」ものの、Googleによる買収によって「大きなことを成し遂げる」ためのリソースを獲得したと指摘した。

しかし、どうやらモトローラは携帯電話の素材に関する問題に直面しているようだ。情報筋によると、CESでサムスンが発表すると噂されているような折り曲げられるスクリーンや、弾力性のあるセラミックに関する問題だという。

こうした障害にもかかわらず、Google は 2013 年にこの携帯電話をリリースする予定だが、具体的な時期は明らかにされていない。

このプロジェクトが実を結べば、Googleが5月にモトローラを125億ドルで買収して以来、初めて自社製造するスマートフォンとなる。GoogleブランドのNexusシリーズスマートフォンは、Samsung、HTC、そして最近ではLGといったAndroid OS搭載企業と提携して設計されている。製造は各OEMが担当する。