マイク・ピーターソン
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クレジット: アンドリュー・オハラ、AppleInsider
ゴールドマン・サックスの調査によると、中国におけるアップルのiPhone出荷は11月に増加したが、四半期全体では前年同期比で横ばいとなっている。
AppleInsiderが閲覧した投資家向けメモの中で、アナリストのロッド・ホール氏は、中国信息通信研究院(CAICT)が発表したスマートフォンの新規出荷データを分析した。携帯電話市場全体は低調だったものの、Appleにとって有望なデータもいくつかある。
中国における11月のスマートフォン出荷台数は2,960万台で、前年同月比15%減、前月比13%増となりました。国際ブランド(その大半はAppleとみられる)の出荷台数は690万台に達し、前年同月比99%以上、前四半期比18%増となりました。
アナリストは、11月の15%の減少は、8月、9月、10月の13%、36%、27%の減少と比較できると指摘している。
「中国の5Gユニットは予想以上に好調だが、非常に弱い全体的な需要環境を相殺するには不十分であることを考えると、こうした継続的な弱い傾向は興味深い」とアナリストは記した。
11月までの過去3か月間のスマートフォンの国際出荷台数合計は1,450万台で、前年と比べ横ばいとなっている。
AppleのiPhone出荷台数は11月に改善しました。ゴールドマン・サックスは、CAICTが開示した現地ブランド端末販売を分析し、国際出荷台数を算出しました。
この数字に基づき、ホール氏は2020年の国際出荷台数が11月に690万台、10月に580万台、9月に180万台に達すると推定している。2019年には、同じ手法で9月に560万台、10月に540万台、11月に350万台と推定された。
ホール氏は投資家に対し、iPhone 12とiPhone 12 Proは10月30日に発売され、iPhone 12 miniとiPhone 12 Pro Maxは11月13日にリリースされたことを思い出させた。
「中国で引き続き見られる市場全体の弱さは、Appleのハイエンド市場における需要停滞に繋がり始めている可能性があると我々は考えています。また、中国におけるローエンド市場の堅調さは、再生品や中古iPhoneの吸収に重要であり、これがデバイスの再販価格や新規iPhone購入者の下取り価格に悪影響を及ぼす可能性があることにも留意しています」とホール氏は記した。
5Gサイクルの結果として中国でのiPhone出荷台数の増加がコンセンサスとなっているものの、ホール氏は前年比成長データは「多くの投資家がiPhone 12サイクルで予想するほど顕著にならないかもしれない」と書いている。
ホール氏は、銀行の最新予測に基づき、アップルの12ヶ月目標株価を75ドルに据え置いた。また、投資判断も「売り」を維持した。