スティーブ・ジョブズは辞任の日にアップル本社で丸一日働いた

スティーブ・ジョブズは辞任の日にアップル本社で丸一日働いた

サム・オリバーのプロフィール写真サム・オリバー

· 1分で読めます

今週アップルのCEO、スティーブ・ジョブズ氏が辞任したにもかかわらず、同氏の健康状態が悪化したという外的な兆候はないと報じられており、同社の共同創設者である同氏は水曜日も丸一日勤務した。

ジョブズ氏はここ数週間、自宅に閉じこもっていると、匿名の情報筋がブルームバーグのアダム・サタリアノ氏に伝えた。容態は「弱っている」とされていたものの、辞任は「急激な悪化を示すものではない」とも伝えられている。

「発表当日、ジョブズ氏は終日、カリフォルニア州クパチーノにあるアップルのオフィスにいて、定例の取締役会に出席していたと、ジョブズ氏に近い人物は述べている。この人物は、同氏の健康状態について発言する権限はなかった」とサタリアノ氏は書いている。

ジョブズ氏が一日中仕事に励んでいたとみられるのは、自身が創業したアップルの最高経営責任者(CEO)を退任する旨を発表する書簡を出したためだ。ジョブズ氏は引き続き同社の取締役会長を務め、元最高執行責任者(COO)のティム・クック氏が新CEOに就任した。

1月、ジョブズ氏は健康上の理由でアップルを休職したが、健康状態の詳細については明らかにしなかった。当時、ニューヨーク・タイムズ紙はジョブズ氏の体調が「ダウンサイクル」にあり、アップルのクパチーノ本社に姿を見せることは少なくなっていると報じた。

ジョブズ氏は水曜日を含め、常に自身の健康状態をプライベートな問題と捉えており、現在の健康状態については一切詳細を明らかにしていない。

ジョブズ氏は数ヶ月前にCEOとしての日常的な役割を放棄したが、iPad 2やiCloudなど新製品を発表するなど会社のトップとしての存在感を保ち、大手通信事業者の中国移動との継続中の交渉など、主要な取引にも個人的に関わり続けた。