サムスンの内部メモ、iPhoneが「デザインの危機」を引き起こしたと明らかに

サムスンの内部メモ、iPhoneが「デザインの危機」を引き起こしたと明らかに

マイキー・キャンベルのプロフィール写真マイキー・キャンベル

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月曜日のアップル対サムスン訴訟で提出されたサムスンの内部メールによると、韓国の電子機器大手は2007年に初代iPhoneを発売した際にいわゆる「デザインの危機」に直面していたという。

米特許訴訟の審理4日目、サムスンの最高戦略責任者ジャスティン・デニソン氏は、同社のプライドと競争心を強調することを目的とした社内メモを開示して証言を続けたとフォーブス誌が報じている。

デニソン氏によると、サムスンは「誇張した」経営スタイルをとっており、その証拠として、当時発売されたばかりのアップルのiPhoneとサムスン製品との「デザインの危機」に関するメモが挙げられている。サムスンを好意的に評価しようとしたメモは、アップルの顧問弁護士ウィリアム・リー氏の言い分を裏付けるものとなり、両社の製品の比較が行われていることに気づいた。

メールの中でサムスンの幹部らは、自社製品とiPhoneの違いを「天と地ほど」と表現した。

メールより:

社外の有力者がiPhoneを見て、「サムスンは居眠りしている」と指摘する。これまでずっとノキアに注目し、フォルダ、バー、スライドといった機能に注力してきたのに、意外なライバルであるアップルのiPhoneと比較すると、その差はまさに天と地ほど。まさにデザインの危機だ。

ルーシー・コー裁判長は、デニソン氏が以前の証言で電子メールに言及したことが「アップルの尋問への扉を開いた」と述べ、サムスン側からの多くの異議は却下された。

リー氏はデニソン氏に「ノキアと比較したデザインの危機」に関する同様の文書を提供できるか尋ねたが、サムスン幹部は「いや、できない」と答えた。

デニソン氏の証言は、サムスンの内部文書で同社のギャラクシーSとアップルのiPhoneの比較や、「アップルに勝つための対応」「最近のアップル分析プロジェクト」「iPhone 5への対抗戦略」などと題された報告書が公開された金曜日の証言を引き継いだものだ。