元トレーダー、10億ドルのAAPL不正購入で懲役30ヶ月の判決

元トレーダー、10億ドルのAAPL不正購入で懲役30ヶ月の判決

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2012 年 10 月の AAPL 株価の推移。 | 出典: Yahoo!

コネチカット州の裁判所は火曜日、10億ドル相当のアップル株を無許可で購入することを共謀した罪で元トレーダーのデビッド・ミラーに懲役30カ月の刑を言い渡した。

ロイター通信によると、米連邦地方裁判所のロバート・シャティニー判事の判決により、ミラー氏が通信詐欺と共謀の罪を認めた7カ月に及ぶ裁判に終止符が打たれた。

2012年12月、ミラー氏は不正な株式購入の容疑で米連邦捜査局(FBI)に逮捕され、その後、通信詐欺の罪で起訴された。検察によると、ミラー氏はもう一人の人物と共謀し、2012年10月25日に予定されていた四半​​期決算発表後に株価が急騰するとの期待から、AAPL株165万株を購入した。もう一人の人物の身元は不明である。

報道によると、顧客からミラー氏はAAPL株1,625株(100万ドル相当)の購入を依頼されたが、実際には162万5000株(10億ドル相当)を購入した。ミラー氏の元勤務先であるロッチデール証券は、この不正購入により廃業に追い込まれたと報じられている。

証券取引委員会を巻き込んだ並行民事訴訟の文書によると、ロッチデールは無許可の株式購入に加え、最終的に530万ドルの損失に直面し、会社閉鎖に追い込まれた。

さらに、ミラー氏は、数十億ドル規模の投資に対するヘッジとして、別の会社にアップル株50万株を売却するよう説得したとされている。裁判所の書類によると、この証券会社(これも名前は伏せられている)は、この苦難を乗り越えて利益を得ることができたという。