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Appleのオーストラリア・ニュージーランド・南アジア担当副社長、トニー・キング。| 出典:シドニー・モーニング・ヘラルド
アップルは金曜日、オーストラリアのインフラ・通信常任委員会の公聴会で、同国で販売されるデジタル商品と米国で販売されるデジタル商品との間の大きな価格差の是正を試み、その責任は最終的にはコンテンツ所有者にあると述べた。
オーストラリア議会の調査には、マイクロソフトとアドビの幹部も参加し、3社による「価格つり上げ」疑惑に対処するために招集された。シドニー・モーニング・ヘラルド紙が報じているように、オーストラリアの顧客は、ソフトウェアやデジタルコンテンツの価格が米国の価格と比べて70%以上も高騰しているのを目にしている。
マイクロソフトとアドビのソフトウェア製品が標的にされる一方で、アップルは映画や音楽で消費者を「ぼったくっている」と非難された。これに対し、アップルのオーストラリア・ニュージーランド・南アジア担当副社長トニー・キング氏は、オーストラリアではコンテンツ所有者が米国などの他の国よりも高い価格を要求していると述べた。
「このデジタルコンテンツの価格は、レコード会社、映画スタジオ、テレビ局との交渉契約を通じて決定される卸売価格に基づいています」とキング氏は述べた。「コンテンツ業界は、国境や領土、市場といった、おそらく古風な概念に基づいて運営されているのです。」
キング氏はさらに、iTunesで表示されるAppleの価格はオーストラリアの他の販売店とほぼ同等であり、同社が顧客を不当に扱っているわけではないと述べた。また、Appleは消費者にとってのコスト削減を推進しており、それが「顧客に混乱を招いている」と指摘した。
一方、マイクロソフトのオーストラリア支社長ピップ・マーロウ氏は、「顧客は財布の紐で決める」と述べ、価格設定が高すぎると売上が落ち込むことを示唆した。アドビのポール・ロブソン氏も、Adobe CS6 Design and Web Premium Suiteの米国での販売価格が1,899豪ドルであるのに対し、3,175豪ドルと75%近くも値上げしていることを批判された。