アップルが「屋内GPS」企業WifiSLAMを2000万ドルで買収

アップルが「屋内GPS」企業WifiSLAMを2000万ドルで買収

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WifiSLAM の位置データの動作。| 出典: WifiSLAM

Appleは最近、屋内でユーザーの位置情報データを提供する技術の構築に注力しているシリコンバレーの企業WifiSLAMを買収する約2,000万ドルの契約を締結した。

ウォール・ストリート・ジャーナルはアップルの広報担当者から買収を確認することができたが、同社は取引の詳細やWifiSLAMの「屋内GPS」技術をどう活用する予定かについては明らかにしなかった。

「(アップルは)時折、小規模なテクノロジー企業を買収している」と広報担当者は述べ、それ以上のコメントを控えた。

同紙は報道の中で、買収に詳しい関係者の話として、アップルは最近締結した取引で約2000万ドルを支払ったと伝えている。

WifiSLAMは、Wi-Fi信号を利用して建物などの構造物の内部まで位置情報を提供する屋内測位技術を開発しています。このデータは、サードパーティ製アプリで利用でき、GPS信号が届かない場所でも端末ユーザーに正確な位置情報を提供できます。

屋内測位システムのスタートアップであるWifiSLAMは設立から2年目で、エンジェル投資家から既に資金を調達していますが、具体的な金額は不明です。WifiSLAMはGoogleと多くの繋がりがあり、その中にはGoogleでソフトウェアエンジニアリングのインターンとして働いていた共同創業者のジョセフ・フアン氏も含まれています。また、現Google社員のドン・ドッジ氏もエンジェル投資家として名を連ねています。

Apple は、クラウドソーシングを活用して世界中の多数の場所の屋内位置情報を提供する Google の屋内マップ イニシアチブへの回答として、悪評高い iOS マップ アプリに位置情報資産を実装する可能性があります。

Apple のファーストパーティ マップ サービスは、2012 年 9 月の開始以来、改善が見られてきましたが、多くのユーザーは依然として、ストリート ビューやより充実した衛星画像などの機能を提供する Google マップの iOS アプリを好んで使用しています。