アップル、16億2000万ドルの日本円建て初の債券発行を検討

アップル、16億2000万ドルの日本円建て初の債券発行を検討

ロジャー・フィンガスのプロフィール写真ロジャー・フィンガス

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アップルは早ければ6月にも2000億円(16億2000万米ドル)相当の日本国債を発行する可能性があると火曜日の報道で報じられた。同社にとって日本国内での債券発行は初めてとなる。

アップルは日本の極めて低い金利を活用しようとしていると、日本の経済紙「日経」が報じた。同社は米国よりも1%低い金利を設定できる可能性があり、ドルに換算した後でもコストを削減できる可能性があると指摘している。調達資金は、アップルの株主還元プログラムに充てられ、日本事業の拡大にも充てられる可能性がある。

同社は今月初め、地方銀行、生命保険会社、その他様々な機関投資家と協議を行い、債券への関心度調査を開始したと報じられている。同社はまず国内投資家をターゲットにしていると思われるが、海外投資家も参加する可能性がある。

過去数年間、アップルは米国と欧州の両方で債券を発行し、現金還元プログラムの資金調達を行ってきた。このプログラムでは、配当と自社株買いを通じて、2017年3月末までに株主に2000億ドルが還元される予定だ。同社は1780億ドルの現金準備金の一部を使うことも考えられるものの、その大半はそのままにしておくことを好んでいる。

これまでのところ、外国企業による日本国債発行としては最大の規模を誇るのは、2007年のシティグループによるものだ。同金融会社は累計2,700億円(22億ドル弱)相当の国債を発行した。