中国のフォックスコン税務調査は台湾の選挙への干渉だと候補者が主張

中国のフォックスコン税務調査は台湾の選挙への干渉だと候補者が主張

ウィリアム・ギャラガーのプロフィール写真ウィリアム・ギャラガー

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フォックスコンの施設

台湾選挙でフォックスコン創業者の郭台銘氏のライバルは、中国はiPhone組み立てメーカーである同社を「大切にする」べきであり、選挙中に同社に圧力をかけるべきではないと述べている。

郭氏は政治家としてのキャリアを追求するためにフォックスコンを辞任した。しかしその後、アップルとフォックスコンの取引規模の大きさを考えると、中国が彼に圧力をかけるリスクを冒すことはできないと発言している。

「中国の脅しには屈しない」と述べ、フォックスコンのような企業に圧力をかけることにはリスクが伴うと指摘した。企業やそのサプライチェーンが混乱すれば、「外国投資家は中国に投資しようと思わなくなるだろう」と続けた。

しかし、フォックスコンは現在、税金と土地利用問題の両方で中国当局の調査対象となっている。調査自体は通常のものだと報じられているものの、その報道は選挙干渉に等しいと指摘されている。

ロイター通信によると、郭氏の台湾総統選の最大のライバルである頼清徳氏は、中国がこのような干渉を行ったと非難している。現副総統の頼清徳氏は記者団に対し、中国がフォックスコンに圧力をかけるのは誤りだと述べた。

同氏は、北京はフォックスコンのような台湾企業を「大切にする」べきであり、特に選挙中に政治的立場を表明するよう圧力をかけるべきではないと述べた。

台湾の次期総統選には現在4人が立候補しており、民進党の頼氏が世論調査でリードしている。地元筋は、無所属で出馬する郭氏が野党の票を分散させ、頼氏の政権獲得を後押しするのではないかと見ている。

黎氏は現在進行中の税金と土地に関する調査について積極的に発言しているが、郭台銘氏はコメントしていない。しかし、フォックスコンは以前、すべての調査に協力すると表明している。

台湾の総統選挙は2024年1月13日に行われる。