ケイティ・マーサル
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ボノの声明はニューヨーク・タイムズ紙に宛てた書簡で発表され、同紙のアンドリュー・ロス・ソーキン記者による「スティーブ・ジョブズの寄付の謎」と題されたコラムへの返答として書かれた。このコラムでソーキン記者は、ジョブズ氏が慈善団体に寄付したという「公的な記録がない」理由を疑問視した。
ボノは編集者宛の手紙でジョブズ氏を擁護し、アフリカにおけるエイズ撲滅へのアップルの貢献は「計り知れないほど貴重」だと述べた。ボノはエイズ撲滅を目的とした慈善団体「(Product)RED」の創設者で、アップルは2006年から特別な赤いiPodモデルで同団体を支援している。
ボノ氏は、アップルは世界エイズ基金への最大の寄付者であり、同社がHIV検査、治療、カウンセリングに数千万ドルを寄付してきたと明かした。
「これは深刻かつ重大な問題だ」とボノは書いている。「アップルの関与は、他の企業にも行動を起こすよう促した」
ボノはジョブズ氏の言葉を引用し、(Product)REDとのコラボレーションを売り込む際に、アップルの共同創業者自身と話し合ったことを明かした。「命を救うチャンスに勝るものはない」とジョブズ氏は語ったとボノは語った。
故郷アイルランドのダブリンから手紙を書いたボノは、ジョブズ氏を「詩的な人物であり、芸術家であり、そしてビジネスマン」と呼び、「ジョブズ氏と知り合えたことを誇りに思う」と述べた。
2009年のU2リードシンガー、ボノ。Wikipediaより。
「彼が非常に多忙だからといって、彼と妻のローレンスがこれらのことを考えていなかったわけではありません」と彼は書いた。「彼がどれほどプライベートな人か、あるいは物事を中途半端にしないことは、彼の友人でなくても分かるはずです」
U2とAppleは長年にわたり親密な関係にあり、2004年にはAppleがU2スペシャルエディションのiPodを発売しました。U2の楽曲はAppleの数々のCMに使用され、iOS版iPodアプリの「アーティスト」タブにはボノ本人のシルエットも表示されています。