アップルのiPhoneはT-Mobileの顧客40万人の離脱を防いだかもしれない

アップルのiPhoneはT-Mobileの顧客40万人の離脱を防いだかもしれない

ケビン・ボスティックのプロフィール写真ケビン・ボスティック

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アメリカ第4位の通信事業者T-Mobile社に対するiPhoneの影響を調査した新しいレポートによると、最終的にApple社との契約が成立したことで、同社は前四半期に50万人近い顧客を失うことはなかったかもしれないという。

コンシューマー・インテリジェンス・リサーチ・パートナーズ(CIRP)の新たな調査によると、iPhoneがT-Mobileで発売されたことで、本来であればT-Mobileを離れるはずだった30万~40万人の顧客がT-Mobileに留まったと推定されています。ウォール・ストリート・ジャーナルによると、CIRPの推定は4月から6月にかけて行われた500件の携帯電話のアクティベーション調査に基づいており、そのうち約75件がT-Mobileでのアクティベーションでした。

T-Mobileは、キャリアがiPhoneを公式に提供していなかった時代でさえ、Appleの端末にある程度依存していました。T-Mobileの顧客の5人に1人が、キャリアのネットワークでSIMフリー版のiPhoneを使用していました。T-Mobileの顧客を対象とした調査によると、今後1年間で機種変更を計画している顧客のうち、実に28%がiPhoneへのアップグレードを計画していることがわかりました。

4月の発売後、T-モバイルは販売初日が「大盛況」だったと宣伝し、iPhone 5を手に入れようとT-モバイルの店舗の外に顧客が列をなしたとの報道もあった。発売後1か月で、T-モバイルは50万台以上のiPhoneを販売したと報告した。

T-Mobileが顧客移行を減速、阻止、あるいは逆転させることに成功すれば、無線通信サービス分野における競争激化の兆候となるだろう。これまでのところ、T-Mobileの競合他社はT-Mobileの苦戦から着実に利益を得ており、T-Mobileが定期的に失っていた顧客を獲得してきた。しかし、iPhoneの導入と革新的なモバイルプランの料金体系により、世界第4位の通信事業者であるT-Mobileは、はるかに規模の大きい競合他社と競争する上で、ある程度有利な立場にある。