ロジャー・フィンガス
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米連邦判事は、顧客のiPhoneのロックを解除するよう求める政府の命令が「過度に負担が大きい」かどうかについて、Appleにコメントを求めている。
ワシントン・ポスト紙によると、ニューヨーク東部地区連邦地方裁判所のジェームズ・オレンスタイン治安判事は金曜日に判決を下した。裁判所は、アップルが10月15日までに意見を提出するまで、ロック解除要請について決定を下さない。
アップルと政府はどちらも、希望すれば10月22日に口頭弁論を開くことができる。
オレンスタイン判事は政府による監視の制限を支持していると報じられており、ある分析では、1977年のニューヨーク電話会社(NYTC)との最高裁判所の判例を引用した政府の主張を否定した。彼は、NYTCは公益事業体である一方、アップルは「顧客のプライバシーを法執行機関の利益よりも優先する自由を持つ」純粋な民間企業であると主張した。この判例は、ニューヨーク南部地区のガブリエル・ゴレンスタイン治安判事が、別のiPhoneロック解除請求を支持する際にも引用された。
しかし、Appleとオレンスタイン氏のプライバシー重視の姿勢にとって、今回のケースで問題となるのは、この携帯電話かもしれない。匿名の法執行当局関係者はワシントン・ポスト紙に対し、この端末はiOS 8や9とは異なり、Appleがロック解除できる古いバージョンのiOSを搭載していると語った。Appleは、これらのOSのフルディスク暗号化は非常に強固で、要求されてもキーを提供できないと主張している。
オレンスタイン判事の判決は、オバマ政権が暗号化通信へのバックドア設置を義務付ける規制の導入を断念したことが明らかになった翌日に下された。しかし、政権は企業に対しこの件で圧力をかけ続けており、協議は「ますます生産的」になっているとされている。