アップル、新型iMacと中国製iPhoneを2009年初頭に発表か

世界経済の低迷に苦しめられているにもかかわらず、アップルは2009年初頭に新型iMacで復活し、その後すぐに中国でiPhoneを発売すると予想されている。

バークレイズ・キャピタルのアナリスト、ベン・ライツェス氏は、市場全体の落ち込みとブラックフライデーの遅れにより感謝祭後のホリデーショッピングが減少した結果、11月にアップルは大きな打撃を受けたという、今や広く信じられている見解に賛同しつつも、アップルが、おそらく残りのMacデスクトップも含めるラインナップ再活性化の取り組みの一環として、iMacを新年最初のアップデートの1つにすると予想している。

金融専門家は、新型iMacの不在がAppleのホリデーシーズンの売上にどれほどの打撃を与えたかについては推定を避けているものの、AppleのデスクトップPCの売上が実質的にこのオールインワンコンピュータにかかっていることを示す追跡データを提供している。iMacはAmazonでデスクトップPC全般の売上トップを維持しており、Appleのオンラインストアの売上ランキングではMacBookとMacBook Proに次ぐ3位の売上を誇る。

今週発表された多数のアナリストレポートの元となったデータを担当しているNPDグループ自身も、11月のAppleの売上減少の大部分はiMacのせいだとし、アップデートの欠如がデスクトップPCの売上の前年比38パーセント減を加速させた可能性が高いと指摘している。

Appleのデスクトップのパフォーマンスに対する否定的な印象に対抗して、ライツェス氏は、Appleは中国でiPhoneを発売することでMacの弱点の一部を補うべきだと考えている。

この極東の国は、2009年初頭にTD-SCDMAワイヤレス技術の政府ライセンスの発行を開始する予定である。このフォーマットは政府の支援により中国では事実上の3G標準であるため、政府の支援がないことがiPhoneモデル導入の最大の障害であると考えられている。香港や台湾など、HSPA標準が確立されている西洋化された地域では、AppleはiPhone 3Gをそのまま提供することに何の問題もなかった。

これにより、来年半ばまでに中国で発売する道が開かれるとライツェス氏は言う。

Appleは中国政府が推奨する通信事業者であるChina Mobileとほぼ独占的に交渉していると一般的に考えられており、その結果、同社のネットワーク規格の選択に依存する可能性がある。ある未確認の報道によると、AppleはTD-SCDMAの利用を促進し、海外の3G規格をサポートする通信事業者への乗り換えを防ぐため、iPhoneの特別モデルで3GとWi-Fi機能を削除するよう求められた可能性があるという。

それまでは、アップルはiPhone販売にとってより厳しい状況に直面しており、世界で最も人口の多い国でのビジネスの「空白を埋める」ために、ウォルマートでの米国での販売拡大で間に合わなければならないかもしれないとバークレイズの研究者は考えている。