アップル、スペースとスタッフを増やしシアトルのAI・機械学習事業を拡大へ

アップル、スペースとスタッフを増やしシアトルのAI・機械学習事業を拡大へ

ロジャー・フィンガスのプロフィール写真ロジャー・フィンガス

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アップルのシアトルオフィスは、人工知能と機械学習の作業に一部特化しており、文字通りにも従業員数という点でも拡大する予定であることが木曜日に明らかになった。

「AIと機械学習に情熱を燃やす最高の人材を探しています。研究と長期的な思考に情熱を燃やすだけでなく、それらのアイデアをお客様にインパクトを与え、喜んでいただける製品に落とし込むことに情熱を燃やす人材です」と、Appleの機械学習担当ディレクター、カルロス・ゲストリン氏はGeekWireに語った。同サイトによると、Appleはすでにトゥー・ユニオン・スクエアの2フロアを賃借しているが、タワー内の他のフロアも間もなく入居する計画を最終決定する予定だという。

昨年アップルが推定2億ドルで買収した、シアトルを拠点とするAIおよび機械学習の新興企業Turiのスタッフは、拡張プロセスの一環としてツー・ユニオン・スクエアに異動する予定だ。

一方、ワシントン大学は、人工知能と機械学習の分野で100万ドルの寄付金付き教授職を発表したが、これはAppleによるTuriの買収によって可能になったと報じられている。

ゲストリン氏は、AppleのAIと機械学習技術に関する計画については曖昧な発言をしたが、ユーザーをどれだけ理解し、的確な予測をするかによって、iPhoneのようなデバイスに人々が「感情的に結びつく」ようにすることについて語った。シアトルのチームは、短期と長期の研究を組み合わせ、次期製品の機能開発に加え、3年から10年先を見据えたコンセプトにも取り組んでいるという。

この動きは2016年8月に不動産業者の間で「ざわめき」を巻き起こし、アップルがセンター425ビル、929オフィスタワー、リンカーンスクエア拡張タワーのスペースを調査しているという報道がなされた。

Appleはこの分野で時代遅れだと批判されてきた。AmazonやGoogleの音声アシスタントはSiriよりも優れているとされることもあり、iOSの予測機能は、例えば位置情報に基づいてアプリを提案するといった点で限界がある。