元アップルのエンジニアが、初代iPhoneにコピー&ペースト機能が搭載されていなかった理由を説明

元アップルのエンジニアが、初代iPhoneにコピー&ペースト機能が搭載されていなかった理由を説明

マイク・ピーターソンのプロフィール写真マイク・ピーターソン

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クレジット: Apple

2007年に発売された最初のiPhoneには、実際にはコピー&ペースト機能が一切搭載されていなかったが、元Appleエンジニアがその理由をようやく説明したかもしれない。

ケン・コシエンダは2001年にAppleに入社し、初代iPhone開発チームの主要エンジニアを務めました。日曜日、コシエンダはAppleの初代端末にコピー&ペースト機能が搭載されていなかった理由について、面白い逸話を披露しました。

コシエンダ氏によると、端的に言えば、最初のiPhoneが出荷されるまでにチームには「きちんとやる」時間がなかったということだ。元Appleエンジニアの彼は、デバイスのキーボード、オートコレクト機能、そしてテキスト機能の開発に忙しくしていたという。

初代iPhoneにはカット・コピー・ペースト機能がありませんでした。悪名高い!一番手っ取り早い説明は、きちんとやる時間がなかったということです。キーボード、自動修正、テキストシステムの作業が山積みだったんです。デザインチームにも時間がありませんでした。それで、1.0ではこの機能は採用しませんでした。https://t.co/SLncIxohkk

— ケン・コシエンダ (@kocienda) 2022 年 6 月 19 日

iPhoneの発売からしばらく経った後、チームはコピー&ペースト機能の開発に着手しました。コシエンダ氏によると、ユーザーが指で触れたテキストを拡大表示する「拡大テキストルーペ」は彼のアイデアだったそうです。

コシエンダ氏が教えてくれたもう一つの興味深い情報は、初代iPhoneのテキストシステムに関するものでした。具体的には、事実上すべてのテキスト処理はWebKitによって実現されていたとのことです。

「テキストシステムについてですが、初代iPhoneの編集可能なスタイル付きテキストはすべてWebKitでサポートされていました」と彼は言いました。「システムには、あちこちに小さなウェブページが散りばめられていました。複数行のUITextViewはすべて、それぞれ独立したウェブページだったのです。」

コシエンダ氏は、2003年から2005年にかけてWebKitにテキスト編集機能を追加していたため、この仕事には十分準備ができていたと語った。