人気のiPhoneメッセージアプリWhatsAppが中国の「グレートファイアウォール」により新たに機能不全に

人気のiPhoneメッセージアプリWhatsAppが中国の「グレートファイアウォール」により新たに機能不全に

ロジャー・フィンガスのプロフィール写真ロジャー・フィンガス

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中国で残るフェイスブックの最後の主力製品であるWhatsAppは、中国のインターネットフィルター(通称「グレート・ファイアウォール」)の変更によって深刻な影響を受けたと報じられている。

ニューヨーク・タイムズ紙の情報筋と複数のセキュリティ専門家が、新たなフィルターはWhatsAppの機能に特に狙いを定めていると報じた。多くの人が写真や動画を送信できなくなり、中にはアプリの本来の目的であるテキストメッセージの送信さえできない人もいるかもしれない。

タイムズ紙は、中国政府のこれまでの実績から判断すると、部分的なブロックが全面禁止の前兆となる可能性があるものの、こうした混乱は一時的なものにとどまる場合もあると指摘した。

政府はここ数週間、インターネットへの統制を強化しており、特に新たなサイバーセキュリティ法の施行が顕著です。これらの法律により、Appleは中国で初となるデータセンターの開設を余儀なくされました。機密性の高い個人データは現地のサーバーに保存しなければならず、企業はデータを他の場所に送信する前にセキュリティ審査に合格する必要があるためです。

2018年2月までに中国では仮想プライベートネットワークが完全にブロックされ、中国住民がグレートファイアウォールを回避する唯一の手段が遮断されることも予想されている。

WhatsAppは中国ではすでに、現地のメッセージアプリWeChatに比べて人気がはるかに低かったが、Facebookは同国で、同名のサービスとInstagramの両方が禁止されているため、今やかろうじて足掛かりを得ているにすぎない。