5G対応iPhoneのライセンス料はノキア、クアルコムなどから21ドル程度かかる見込み

5G対応iPhoneのライセンス料はノキア、クアルコムなどから21ドル程度かかる見込み

ロジャー・フィンガスのプロフィール写真ロジャー・フィンガス

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理論的には、主にクアルコムのせいで、Appleは将来のiPhoneの5G関連特許のライセンス料を賄うために、携帯電話1台あたり21ドル以上を支払うことになるかもしれない。

VentureBeatによると、ノキアは水曜日、5G規格の必須特許について、デバイス1台あたり一律3ユーロ(3.48ドル)のライセンス料を発表した。これは、デバイス価格に応じて2.50ドルから5ドルのスライド制で料金を請求しているエリクソンとは対照的だ。

しかし、クアルコムは5G特許のライセンスを、シングルモード携帯電話の合計価格の2.275%で、マルチモード携帯電話の場合は3.25%で供与しているが、価格上限は400ドルとなっている。

最新のスマートフォンは、合計21ドル以上のロイヤルティ支払いを負担する可能性がある。現在の争いに関わらず、約13ドルがクアルコムに支払われることになる。

特許権者全員がまだ料金について合意していないため、数量制限契約によって1台あたり21ドルという価格はいくらか下がる可能性があるものの、Huaweiなどの他の関連企業が価格を押し上げることになるだろう。

Appleが4G技術に対してiPhone 1台あたりいくら支払っているかは具体的には不明だが、ライセンス料は5G技術の場合ほど単純ではなく、5Gで予想されるおよそ21ドルよりもはるかに高くなると考えられている。

AppleとQualcommは、特許とロイヤリティをめぐって世界的な法廷闘争を繰り広げている。Appleは2017年1月、Qualcommが「独占力」を濫用して高額なロイヤリティを要求し、チップ購入者に特許ライセンスを強制しているとして、10億ドルの訴訟を起こし、この争いを開始した。Appleは4月に反論し、両社はその後、国内外の裁判所に複数の訴訟を起こし、Appleの他のサプライヤーも巻き込んでいる。

今年のiPhoneはIntel製モデムのみを搭載する予定です。5G規格が6月に最終決定されたばかりで、米国の通信事業者がサービス提供を開始したばかりであることから、今回は5Gには対応しない可能性が高いでしょう。