iPhoneを中心に据えたオレンジとTモバイルの合併提案

iPhoneを中心に据えたオレンジとTモバイルの合併提案

ケイティ・マーサルのプロフィール写真ケイティ・マーサル

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英国の無線通信事業者2社は、アップルの注目を集めてiPhoneの販売権を獲得する狙いもあって、合併して英国最大のネットワークを構築することを望んでいる。

デイリー・テレグラフによると、英国におけるオレンジとTモバイルの合併により、顧客数は2,840万人となり、市場シェアの37%を占めることになる。オレンジの英国CEO、トム・アレクサンダー氏は、iPhoneを自社ネットワークに導入する上で、合併による影響力の拡大は同社にとって有利になると述べた。

しかし、オレンジとTモバイルの合併は、決して決着したわけではない。合併には欧州連合(EU)の規制当局の承認が必要だが、同社幹部は承認されるだろうと確信していると述べた。

「私たち(オレンジ)は既にマルチメディアデバイスにとって最適なネットワークであり、世界最大の3Gネットワ​​ークを保有しています。そして今、T-Mobileとの提携により、さらに強力な3Gネットワ​​ークが実現します」とアレクサンダー氏は述べた。「私たちは素晴らしいプラットフォームを有しており、将来的にはiPhoneも含め、あらゆるマルチメディアデバイスにとって最適なネットワークであることは明らかです。」

数か月前、iPhoneが独占キャリアのO2から英国のT-Mobileに移籍するという噂がありました。その報道によると、T-Mobileは旧モデルのiPhone 3Gへのアクセスを獲得し、O2は引き続きiPhone 3GSの独占プロバイダーとなるとのことでした。

現在、O2は英国市場のリーダーであり、国内加入者の27%を占めています。ボーダフォンは25%で2位、オレンジ(22%)、Tモバイル(15%)がそれに続きます。

iPhoneが国際的に拡大を続けるにつれ、AT&Tと最初に締結したような独占契約は少なくなってきている。AppleとChina Mobileの間で最近締結された契約は非独占契約だった。両社が3年間の契約を締結して以来、Appleが4億7500万人以上の加入者を抱える競合のChina Mobileに目を向けているという噂が浮上している。

米国では、AT&TとAppleの独占契約は2010年に期限切れとなる予定だ。報道によると、この携帯電話会社は契約延長を交渉中だが、iPhoneが他の米国通信事業者に移行するのではないかとの憶測もある。