プリンス・マクリーン
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「Appleはユーザーエクスペリエンスに特化することで、企業市場において一定の成功を収めてきた。市場参入を試みることさえなかったにもかかわらずだ」と、グレイ氏はeWeekが金曜日に引用したレポートで述べている。グレイ氏によると、企業におけるMacの導入率は、2006年10月の1.1%から2007年10月には3.6%に上昇し、2008年6月には4.5%に達したという。これは、Appleが米国消費者向けPC小売市場で占める約20%のシェアや、米国PC・サーバー市場全体で占める8%のシェアと比べるとはるかに低いが、全世界で販売されるPC・サーバー全体のシェアである3.5%と比べると大幅に高い。
グレイ氏によると、企業におけるMacの導入は消費者の需要に後押しされているという。「iPodのブランド力と売上が、Apple PCの消費者向け売上増加につながった」と報告書は述べている。「そして、これがデザインやメディアといった標準的な領域を超えて、熱心なユーザーや、柔軟なIT部門を持つ小規模ワークグループを惹きつけている」
この増加は、ビジネス環境でMacを軽視する従来の考え方を覆すものだ。「企業はMacを、既に複雑なIT管理・サポート業務に不要な変化をもたらす高価なソリューションと捉えがちだが、生産性の向上にはほとんど寄与しない」とグレイ氏は記している。
ビジネスユーザーの間でMacに対する否定的な認識が根強く残っているにもかかわらず、多くの企業がMacの利用拡大を検討し、プラットフォームの多様性を問題ではなく強みと捉え始めています。さらに、エンタープライズプラットフォームはWindowsベースのハードウェアから、どこでも実行できるWebベースの標準へと徐々に移行しつつあります。「新たなクライアント仮想化ソリューションは、標準化されたハードウェアから、より安全で管理しやすいPCアーキテクチャと運用へと焦点を移しています」とグレイ氏は記しています。
Appleは、Intelハードウェアへの移行と、新しいMacでWindowsソフトウェアをネイティブに実行できることを消費者向けに宣伝してきましたが、教育、ホスピタリティ、ビデオ制作といった一部の主要市場を除く企業顧客に対して、このメッセージを直接的に訴求することにはそれほど力を入れていません。企業はこの優位性を自ら理解しているようです。Forresterのレポートによると、企業におけるMacのインストールベースにおけるIntel Macの割合は、2007年10月から2008年6月までのわずか8ヶ月間で63.2%から79.9%に上昇しました。
iPodが消費者の心を掴み、Intel Macとの互換性が向上したことに加え、iPhoneは企業にもハロー効果をもたらすと期待されています。iPhoneソフトウェア2.0の発表当初、AppleはFortune 500企業の3分の1以上が同社のiPhoneエンタープライズベータプログラムへのアクセスを希望したと報告しました。
対照的に、マイクロソフトは企業へのWindows Vista導入を強力に推進してきたものの、企業における成長率は期待を大きく下回っています。同社は当初、2007年末までに20%の導入率を目標としていましたが、フォレスターの調査によると、2007年10月時点ではわずか5%、2008年6月時点では8.8%にとどまりました。