Facebookはユーザーデータの大部分が何に使われているのか把握していない

Facebookはユーザーデータの大部分が何に使われているのか把握していない

ダリル・ボックスバーガーのプロフィール写真ダリル・ボックスバーガー

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Facebook のプライバシー エンジニアは、同社が自社のシステムで収集したデータをどのように使用しているかほとんど把握していないため、プライバシー法を遵守するのは難しいだろうと警告しています。

世界中の規制当局が企業によるユーザーデータの収集と取り扱い方法を取り締まり始める中、多くの企業はより厳格なポリシーの下でどのように事業を展開していくかを模索しています。しかし、Facebookは他の企業よりもはるかに困難な状況に直面することになるでしょう。というのも、Facebookはユーザーデータがどこから来ているのか、どこに保管されているのかを実際には把握できていないからです。

Engadgetが入手した内部文書の流出により、状況が一部明らかになってきた。

Facebookのプライバシーエンジニアは、同社が収集するデータを追跡する実質的な手段がないと述べている。代わりに、このソーシャルメディアプラットフォームの「オープンボーダー」システムは、幅広いファーストパーティおよびサードパーティのソースからユーザーデータを収集・統合している。

データが統合されると、それがFacebookから明示的に提供されたものかどうかを判断する方法はありません。報告書はさらに、これがポリシー変更へのコミットメントをほぼ不可能にするだろうと述べています。

当社システムによるデータ利用について、十分なレベルの管理と説明可能性が確保されていないため、「XデータをYの目的で使用しない」といった、統制されたポリシー変更や対外的なコミットメントを自信を持って行うことができません。しかし、規制当局はまさにこれを期待しており、ミスや虚偽表示のリスクを高めています。

同社のプライバシーチームは、ファーストパーティデータを追跡するために、データに目的ポリシーフレームワーク(PPF)で注釈を付ける、つまりFacebookで作成されたものとしてタグ付けする計画を提出した。

そのためには、Facebookは「数万」もの制御されていないデータ取り込みポイントを「チョークポイント」に集約する必要があります。チョークポイントに到達したデータはPPFポリシーで注釈付けされ、Facebookが責任を負うユーザーデータを正確に追跡できるようになります。

Facebookは8月、ターゲティング広告の作成において「プライバシー強化」技術に軸足を移すと発表した。伝えられるところによると、同社は個々のユーザーに関するデータを必要とせずにパーソナライズされた広告を配信するシステムの構築に取り組んでいるという。