ロジャー・フィンガス
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内部告発者で元国家安全保障局の契約職員のエドワード・スノーデン氏は、金曜日に発表された異例の論説で、iOS 8でデフォルトのフルディスク暗号化などの対策を可能にしたAppleを称賛した。
ニューヨーク・タイムズの記事は、大規模監視を政治的にだけでなく技術的にも、デバイスやインターネットプロトコルの変更を通じて覆すための進展が見られたと指摘している。米国を含む多くの政府は、ハイテクインフラの脆弱性を悪用して国民をスパイしてきたが、こうした脆弱性は解消されつつあるとされている。
「かつては難解で不必要だと考えられていた暗号化などの基本的な技術的安全対策が、今ではアップルのような先駆的企業の製品ではデフォルトで有効になっており、携帯電話が盗まれたとしても、個人のプライバシーは守られる」とスノーデン氏は述べた。
AppleはiOS 8のセキュリティをめぐり、米国政府関係者から批判を浴びている。最も悪名高い例は、ジェームズ・コール司法副長官だろう。彼は2014年10月、Appleは犯罪者向けのマーケティングを行っており、警察が必要なiPhoneデータを抽出できなくなるため、Appleの技術は将来、子供の死につながる可能性があると主張した。
iOS 8はiPhoneとiPadのデータをデフォルトで暗号化するだけでなく、Appleに暗号化キーへのアクセスを許可しない。つまり、令状が提示されたり諜報機関から圧力がかかったりしても、同社は誰かのデータを提出するのを手伝うことができない。
3月、スノーデン氏がリークした文書により、中央情報局(CIA)がiOS、OS X、BitLocker、その他プラットフォームのセキュリティを突破しようとしていたことが明らかになりました。CIAとNSAがiOS 8をどの程度突破したかは不明ですが、過去のiOSバージョンはスパイツールに対して脆弱でした。
スノーデン氏の最新の発言は、今年初めに弁護士が、内部告発者がiPhoneの使用を拒否している理由について、「所有者の許可なく自動的に起動し」情報を収集できる特殊なソフトウェアが搭載されているからだと述べていた発言とは一転している。弁護士は、それが諜報機関によるスパイウェアを指すのか、それとも診断情報のようなより一般的なデータ追跡を指すのかについては詳細を述べなかった。