キャッチャー、11月に中国のMacBookユニボディケース工場を再開したいと希望

アップルにノートパソコンの筐体を納入している中国蘇州の工場の操業停止を地元当局が命じたことを受け、台湾メーカーのキャッチャー・テクノロジーは11月に工場を再開することを目指し、200万～300万ドルを投資する予定だ。

今週初め、キャッチャー社が、MacBook ProおよびMacBook Air製品ライン、そしてiMacオールインワンデスクトップ向けのApple製ユニボディ筐体の60%を生産する工場を一時閉鎖したという詳細が明らかになった。DigiTimesによると、同社は近隣住民からの「悪臭ガス排出」に関する苦情を解決するため、「設備と製造工程の改修」に投資しているという。

同紙は、「キャッチャーは11月に工場の操業再開を目指している」と報じた。同社のアレン・ホーング社長は以前、地方自治体が工場の操業再開を拒否した場合、10月の総出荷量は20%減少し、11月には最大40%減少する可能性があると述べていた。

「顧客への出荷は必然的に影響を受けるだろう」と、同氏は月曜日の記者会見で述べた。「すでに顧客に対し、（ケースの）調達を調整するよう要請している」

報道によると、キャッチャーは現在、事業の多様化と事業リスクの軽減を目指し、台湾への投資拡大を検討している。同社は最近、台湾南部の工場の生産能力を増強し、同地域でのさらなる事業拡大に向けて新たな用地を購入した。

キャッチャーの生産難は、すでに限られている金属筐体のサプライチェーンをさらに圧迫する可能性がある。8月には、インテルの「Ultrabook」仕様のマシンを製造しようとしているラップトップメーカーが、マグネシウムとアルミニウムの一体型筐体の生産能力確保に苦労していると報じられた。フォックスコンとキャッチャーは、この工程に必要なCNC旋盤を合わせて1万台保有しており、その大半はアップルに供給されていると報じられている。

アップルは火曜日に行われた四半期決算発表で、CEOのティム・クック氏は、Macのユニボディ筐体の供給不足の可能性について「調査と評価を行っている」と述べた。直近の9月四半期は、Macの販売台数が過去最高を記録し、489万台を販売した。現在、ポータブルデバイスは同社の売上高の74%を占めている。

2008年、Appleは新しいユニボディ製造工程の詳細を発表し、そのデザインを「多くの点で外観よりも内部の方が美しい」と述べた。

Appleは今月下旬にMacBook Proシリーズの控えめなアップデートをリリースすると予想されています。Intelの次世代Ivy Bridgeチップが来年リリースされるまでの間、これらのラップトップは速度向上が期待されます。