ロジャー・フィンガス
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新たなレポートによると、来年発売予定の「A10」プロセッサが次世代iPhoneに搭載されると予想されており、TSMCはAppleのプロセッサ製造注文を完全に掌握する可能性が高いという。
A9チップの生産は現在、サムスンが60~70%、TSMCが30~40%に偏っていると、HSBCのアナリスト、スティーブン・ペラヨ氏とライオネル・リン氏が水曜日に投資家向けメモで述べた。メモのコピーはAppleInsiderに提供された。2014年のAppleのA8チップは主にTSMCで生産されており、かつては唯一のAシリーズチップメーカーだったサムスンが後れを取っている。
Appleは、TSMCの統合ファンアウト(InFO)パッケージを量産に採用する最初の顧客になると噂されています。この技術により、チップを基板に実装するのではなく、積み重ねて直接回路基板に実装できるため、デバイスの厚さと重量の両方を削減できます。
アナリストらは、InFOとの取引によりTSMCの2016年の売上高が3億ドル以上増加し、2017年には10億ドルに達する可能性があると予測している。同社は「A10」の生産により22億ドルから25億ドルの収益を上げる可能性があると推定されている。
実際、TSMCは来年Appleからの注文で総額46億ドル以上を得ると予想されており、これは2015年のおよそ37億ドルから増加している。
iPad Proに搭載されているA9Xプロセッサの最近の分解により、TSMCが12.9インチタブレットのデスクトップクラスのチップの唯一の製造業者である可能性が示唆された。
TSMCがいわゆる「A10」の独占製造業者になる可能性を示唆する報道が複数ある。TSMCに問題が発生した場合、供給のボトルネックとなる可能性がある一方で、技術的な優位性も期待できる。また、近年Appleは世界有数のスマートフォンメーカーであり、最大の競合相手であるサムスンと距離を置くことを好んでいる。
バッテリー寿命や現行モデルの持ちにくさに関する苦情にもかかわらず、Appleは来年のiPhoneをさらに薄くし、厚さを6.0~6.5ミリにし、iPod touchやiPad Air 2と同等にすると予想されている。実際、Appleが3.5mmヘッドフォンジャックを廃止し、代わりにBluetoothやLightningアクセサリを使用するように求めるのではないかという噂もある。