ロシアの裁判所、AppleのApp Store独占禁止法違反訴訟を棄却

ロシアの裁判所、AppleのApp Store独占禁止法違反訴訟を棄却

アンバー・ニーリーのプロフィール写真アンバー・ニーリー

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同社の控訴にもかかわらず、ロシアの裁判所は、アプリ内決済によるApp Storeの独占的地位の乱用を理由にAppleに科せられた1,200万ドルの罰金を支持した。

ロシアの裁判所は、1月にアプリ内決済における市場支配的地位の濫用として科された12億ルーブル(1200万ドル)の罰金に対するAppleの上訴を棄却した。この罰金は当初、ロシア連邦独占禁止局(FAS)が、Appleがロシアの開発者に対しiOS App Store内で自社の決済サービスを利用するよう強制したことで競争ルールに違反したと主張して科した。

アップルは、開発者がユーザーを外部決済手段に接続することをブロックしたとして、独占禁止法違反訴訟の脅威に直面していた。これは「ステアリング」とも呼ばれる。同社は2021年9月までにこの要求に従うよう命じられ、ロシアは10月に訴訟を起こした。

Appleは、App Storeの規則からアンチステアリング条項を削除した数日後に司法審査を求めて控訴した。

2022年4月、裁判所はAppleの訴訟を棄却し、ロシア連邦捜査局にAppleのApp Storeの慣行の調査を継続する根拠を与えた。

ロイター通信が指摘するように、1月以降のルーブル安により罰金のドル建て額は減少し、現在では500万ドル以上減少している。