カナダの裁判所、iPhoneの反競争調査でアップルに文書開示を命じる

カナダの裁判所、iPhoneの反競争調査でアップルに文書開示を命じる

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ケベック州ブロサールにあるDIX30 Apple Store。| 出典: Apple

カナダ連邦裁判所は水曜日、iPhoneの提携通信事業者との契約に関する反競争的行為の可能性に関する継続中の調査の一環として、Appleに対しカナダ競争局に文書を公開するよう命じると発表した。

ロイター通信によると、ポール・クランプトン最高裁判所長官は、アップルのカナダ子会社に対し、携帯電話会社との契約書を含む捜査関連文書の提出を命じる命令に署名することに同意した。

カナダ競争局が先週発表したこの調査は、AppleがiPhoneの市場における大きな影響力を不当に利用し、携帯電話事業者に競合機種のサービス価格の値上げを迫ったかどうかを調査する試みである。あるいは、Appleが提携先に対し、他社スマートフォンの価格引き下げを阻止する契約を締結した可能性もある。

米国およびその他の国々において、Appleは人気端末の販売に意欲的な通信事業者と有利な契約を結ぶ上で、iPhoneを強力な交渉材料として活用していることで知られている。昨年、欧州委員会は携帯電話事業者からの苦情を受け、AppleのiPhone販売戦略を精査した。

FBIの弁護士デレク・レシンスキー氏は、カリフォルニアに本社を置くアップルが、全額出資の海外子会社を通じて機密ビジネス文書の提出を強制する命令に対し、憲法違反の異議申し立てを検討していると述べた。

Appleは90日以内に書類を提出するか、あるいは提出に代えてカナダ連邦裁判所に異議を申し立てるかの選択を迫られている。しかし、レシンスキー氏が指摘したように、競争法が違憲であると主張して成功した当事者はいない。