『テッド・ラッソ』のVFX合成スーパーバイザーがイベントで群衆効果について語る

『テッド・ラッソ』のVFX合成スーパーバイザーがイベントで群衆効果について語る

マルコム・オーウェンのプロフィール写真マルコム・オーウェン

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テッド・ラッソ [Apple TV+]

スタジアムの観衆は、解決すべき一般的な VFX の問題だった、と『テッド・ラッソ』の合成スーパーバイザーでエミー賞にノミネートされたビル・パーカー氏は説明し、観客の反応には頻繁にテクニックの変更が必要だった。

日曜日、Apple TV+とDeadlineは初のVisual Effects + Screenイベントを開催し、Apple TV+の一部番組のデジタル特殊効果に使われている作業の一部を公開した。

「テッド・ラッソ」について、VFX合成スーパーバイザーのビル・パーカー氏は、サッカースタジアムをサポーターで埋め尽くすことが番組の大きなテーマだったと説明したとDeadlineは報じている。しかし、観客の演出はVFXプロジェクトではよくあることだが、パーカー氏によると「膨大なショット数と撮影が必要だった」ことが「テッド・ラッソ」を特別なものにしたという。

「どのエピソードを見ても、2つの違いが分かります」とパーカーは説明した。「スタジアムが全く映っていない、つまり観客がいない、もしくは、ダッグアウトのショットを本物のスタジアムで撮影して、観客席に観客を追加しているだけ、という状況です。」

シーズン3では1000ショット以上が使用されたため、チームは「撮影するショットに応じてテクニックを変更できる非常に堅牢な方法」を考案する必要がありました。タイルプレートやスプライトの作成、さらにはコンピューター生成の観客の作成など、複数の「群衆テクニック」を駆使することで、スタジアムは確実にデジタルエキストラで埋め尽くされました。

パーカー氏はまた、サッカーの観客は他の観客と比べてかなり反応が激しいことにも気づいた。「みんな熱狂しているので、それが仕事の大きな部分を占めるんです」と彼は説明し、ピッチ上のアクションに合わせて「観客の感情を本当にうまく捉えている」と語った。

パーカーの「テッド・ラッソ」での活躍はエミー賞にノミネートされ、「ママ・シティ」のエピソードでは単一エピソードの特殊視覚効果部門で優秀賞を獲得した。

また、『Five Days at Memorial』のエリック・ダースト、『ファウンデーション』のクリス・マクリーン、『サイロ』のダニエル・ラウフヴェルガーも出席した。