ロジャー・フィンガス
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アイルランド政府は、欧州委員会の裁定を覆す試みが保留中の間、アップルから徴収した最大186億ドルの滞納税金を保管するエスクロー基金の管理機関として、バンク・オブ・ニューヨーク・メロンを選定したと報じられている。
政府財務省は水曜日、ロイター通信に対し、この基金の運用手続きは今後数週間以内に完了し、投資運用会社の調達プロセスも進行中であると述べた。アップルは今年第2四半期にこの基金への拠出を開始する予定だ。
欧州委員会は2016年8月、アイルランドが長年にわたりアップルに優遇税制を提供し、その場でルールをリバースエンジニアリングするなど、様々な措置を講じてきたとして、アイルランドに対し追徴税を命じた。EU法では、ある企業に与えられた恩恵は他のすべての企業にも適用される必要がある。
Appleとアイルランドはいずれも不正行為を否定し、控訴を進めている。欧州委員会は、アイルランドが当初2017年1月に金銭を徴収する予定だったことを指摘し、独自の訴訟を起こしている。しかし、欧州委員会は、アイルランドが近い将来に全額を徴収すれば訴訟を取り下げる用意があると述べている。
低い税負担にもかかわらず、Appleはアイルランド経済にとって重要な存在となっている。主要な本社はコーク近郊にあり、欧州に2つあるデータセンターのうち1つはアセンリー近郊に建設される予定だ。