フェラーリ会長、アップルのティム・クック氏との会談で経営のヒントを学ぶ

イタリアのスポーツカーメーカー、フェラーリの会長兼社長は最近、アップルのティム・クック最高経営責任者と2時間にわたる会談を行い、企業戦略や経営スタイルについて話し合った。

Wiredによると、ルカ・ディ・モンテゼーモロ氏は今週、スタンフォード大学の学生たちに講演でクック氏との会談の詳細を語った。講演の中で、ディ・モンテゼーモロ氏は、アップルのシンプルさ、デザイン、そして「製品への情熱」へのこだわりについて、クック氏から洞察を得たと明かした。

フェラーリの会長は、アップルの経営スタイルとリーダーシップを称賛した。同社の従業員は、故スティーブ・ジョブズの共同創業者の遺産を今も受け継いでいると指摘した。

「ビジョンは社員にとって極めて重要です」とディ・モンテゼーモロ氏は学生たちに語った。「明確な目標と優先順位を与え、誰もが成長できる可能性を与えてください。」

ディ・モンテゼーモロ氏は、クック氏と両社間の将来の製品や提携について話し合ったという兆候は示さなかった。フェラーリが直接発表した会談に関する公式報告では、モンテゼーモロ会長がクック氏の「対応力とオープンさ」に「感銘を受けた」と述べたと伝えられている。

「我々は自動車を製造し、彼らはコンピューターを製造している」と彼は言った。「しかし、アップルとフェラーリは同じ情熱、製品への愛、そして技術だけでなくデザインへの熱狂的なこだわりによって繋がっているのだ。」

3月、Appleが中国で未公開の製品の開発に携わる自動車エンジニアを募集していると報じられました。求人情報によると、Appleは「CNC／ダイカスト／スタンピング／プラスチック射出成形の経験を持つ」スーパーバイザーを求めていました。

アップルは2007年にも自動車業界への参入に関心を示したと噂されており、同社がアップルの技術を統合したコンセプトカーの開発についてフォルクスワーゲンと協議中だったとされている。