ケイティ・マーサル
· 1分で読めます
投資銀行部門から独立して業務を行っているUBSの資産管理専門家らは、今週、アップル株の「ホールド」格付けを維持し、株価動向は依然として堅調だが、リスクと見返りの観点からは魅力に欠ける投資機会となっていると説明した。
アンダーソン氏は、アップルの株価の力強い勢いが当面続くと予想しているが、同社株の「適正価格」は現在111ドルから145ドルの範囲内だと顧客に対してアドバイスした。
「2008年暦年にはiPhoneの販売台数を1,500万台に増やす予定です。これらのiPhone販売は粗利益率の向上につながるため、2008年の(予想)1株当たり利益も4.06ドルから4.50ドルに引き上げる予定です」と同氏は説明した。「しかしながら、割高なバリュエーションと期待薄のテクニカル分析を鑑みると、この銘柄については慎重な見方をしており、投資判断は「ホールド」を継続します。」
UBSのアナリストは、「膨大な数の記事が書かれ、ウェブ上で1億回以上のアクセスがあったことを考えると、Appleの新型携帯電話iPhoneの発売を見逃した人は多くないだろう」と述べた。さらに、無料マーケティングが発売の大きな弾みになったと付け加え、クパティーノに本社を置くAppleが2008年までに1000万台という目標を大幅に上回ると予想している。
「Appleは2008年初頭に小型の携帯電話を発売する可能性があると考えているが、iPodとの競合率によってその潜在的なメリットはいくらか薄れてしまうだろう」と彼は記した。「便利な機能はさておき、高額な価格と必須のデータプランがiPhoneの一般市場への普及を阻む可能性が高い」
一般的に、UBSウェルス・マネジメント・リサーチは、顧客に対し、米国のテクノロジー・ハードウェア部門全体について「市場重視のスタンス」を推奨している。
「新製品のライフサイクルと余剰資金の再配分は、2007年にPC業界のEPSにプラスのサプライズをもたらす可能性がある」とアンダーソン氏は述べている。「2つの新しいOSの発売は、PCメーカーにとって徐々にプラスに働くと見ている。」