ケイティ・マーサル
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アップルとビートルズの親会社アップル・コーポレーションは月曜日、「アップル」という名称とアップルのロゴの使用に関して新たな合意に達し、約30年にわたる激しい商標紛争に終止符を打ったと発表した。
「私たちはビートルズを愛しています。商標をめぐって彼らと対立するのは辛いことでした」と、アップルのCEO、スティーブ・ジョブズ氏は述べた。「この問題を前向きに解決し、将来的にさらなる対立が生じる可能性を排除できたことを大変嬉しく思います。」
和解条件は明らかにされなかった。
昨年5月、ロンドン高等法院の判事は、Apple Corpsが提訴した最新の訴訟において、Appleの主張を認めた。Apple Corpsは、iPodメーカーであるAppleがiTunesやデジタル音楽プレーヤー製品にリンゴのロゴを使用していることは、両社の1991年の契約違反に当たると主張していた。Apple Corpsは、Appleに推定200万ポンドとされる訴訟費用の支払いを命じられた。
月曜日の発表により、1980年代初頭にまで遡る両社間の長年の争いは事実上終結した。また、両社がビートルズの楽曲カタログをAppleのiTunesダウンロードサービスで独占的に提供することで、更なる和解を目指しているという報道も、この発表によって信憑性を高める可能性がある。
「この紛争を乗り越え、前進できることを大変嬉しく思います」と、アップル・コーポレーションのマネージャー、ニール・アスピノール氏は述べた。「これからの数年間は、私たちにとって非常に刺激的な時期になるでしょう。アップル社の今後の成功を祈るとともに、今後とも平和的な協力関係を築けることを楽しみにしています。」
アップルのジョブズCEOは、これまでデジタル音楽ダウンロード業界から姿を消してきた中で最も権威のあるイギリスのロックグループ、ビートルズに、自身のiTunes革命への参加を打診してきた。この件に関する憶測は先月、史上最高潮に達した。報道によると、両者がiTunesにビートルズの楽曲のオンライン配信権を初めて与える合意に近づいているという。バレンタインデーにビートルズのシルク・ドゥ・ソレイユ・プロジェクト「Love」のリリースから3ヶ月間の独占配信も含まれる。
そのような契約はまだ確定していないものの、多くのアップルとビートルズのファンは、ジョブズ氏が最近サンフランシスコで行った基調講演でビートルズのプロパガンダを露骨に展開したことに感銘を受けた。彼らは、iTunesとの提携は数日後に実現するかもしれないと考えている。