AppleInsiderスタッフ
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ソフトウェア仮想化企業 VMWare は火曜日、Apple の macOS Big Sur、eGPU 互換性、DirectX 11 アプリおよびゲームの統合、パフォーマンスの改善などをサポートする Fusion 12 をリリースしました。
8月の正式発表に先立ち6月に予告されたVMWare Fusion 12には、Windowsやサポートされている約200のオペレーティングシステムをMacで起動して実行するための通常のツールが満載されています。
ホストとして、Mac はドックで Windows アプリを実行したり、Apple の Metal グラフィックスにアクセスしたり、最大 8GB の仮想グラフィック メモリをサポートしたり、BootCamp のインポートおよび起動オプションにアクセスしたり、仮想 NVMe デバイスを実行したり、Kubernetes アプリに適したデスクトップ環境を展開したりできます。
パフォーマンスは32vCPUと128GBのRAMで最大限に発揮され、前述の8GBのVRAMはアプリとサービスの性能向上に貢献します。Fusion 12では、VM操作とファイル転送が改善されています。Fusion 12 Proのユーザーは、vSphereまたはESXiホストに接続してリモートワークロードを実行することもできます。
Fusion の新機能として、カーネル拡張機能なしで実行できる機能が追加されました。つまり、VM とコンテナの処理に Apple の API を利用しているということです。ただし、この機能は macOS Big Sur に限定されており、以前のバージョンの macOS では拡張機能ベースの仮想化が維持されています。Apple は今後の macOS リリースでカーネル拡張機能を段階的に廃止する準備を進めており、この変更は Fusion の将来性を確保するためでもあります。
セキュリティ強化には、サンドボックス化された vGPU レンダリング エンジン、Microsoft 仮想化ベースのセキュリティのサポート、仮想トラステッド プラットフォーム モジュール (vTPM)、セキュア ブート オプション、および Pro ユーザー向けの暗号化された VM の作成と管理機能が含まれます。
VMWareはFusion製品の価格体系を見直し、個人利用向けに「Fusion Player」の基本プランを無料提供開始しました。商用ライセンスは149ドル、Fusion 10または11からのアップグレードは79ドルです。
最上位のFusion 12 Proには、仮想ネットワークのカスタマイズ、仮想ネットワークのシミュレーション、クローン作成、暗号化されたVMなどの追加機能が組み込まれています。Fusion 12 Proの価格は199ドル、または99ドルのアップグレード版でご利用いただけます。