ニール・ヒューズ
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アップルの最高経営責任者(CEO)ティム・クック氏は予想通り、火曜日のD11で同社の将来の製品に関する詳細を明らかにすることを拒否したが、台頭しつつあるウェアラブルデバイス市場についていくつかの一般的なコメントは述べた。
Apple CEO ティム・クック氏が D11 カンファレンスに出席。| 出典: AllThingsD
ウェアラブルコンピューティングについて、ジャーナリストのウォルト・モスバーグ氏とカラ・スウィッシャー氏から質問を受けたクック氏は、この市場は興味深い分野だと認めた。多くの企業が競合するウェアラブルデバイスを販売するだろうと予想したが、Appleがその1社になるかどうかについては明言を避けた。
しかしクック氏は、ナイキのフィットネストラッカー「FuelBand」のファンであることを明かした。iPhoneに接続するこの製品はナイキが「素晴らしい仕事をした」と述べ、自身も定期的にこのデバイスを使用していることを明かした。
Google Glassについて、クック氏は、同社のヘッドセットが一般消費者向けに普及するとは考えていないと述べた。同氏は、Google Glassは特定の市場向けのニッチな製品になると考えている。
クック氏にとって、ウェアラブルコンピューティング市場はメガネ型端末に向かわないかもしれないが、この分野は「開拓の余地が十分にある」と感じていると述べた。デバイスを装着する場所としては、手首の方がより自然かもしれないと示唆した。
しかし、そうしたデバイスは単に手首に装着するコンピューター以上のものでなければならない、とアップルのCEOは述べた。
「センサー分野全体が爆発的に発展するだろう」と彼は言った。「今はまだ少し不透明だが、時間が経てばより明確になるだろう」
先週、KGI証券の有力アナリスト、ミンチー・クオ氏は、Appleが2014年後半に生体認証機能を重視したいわゆる「iWatch」デバイスを発売する可能性が高いと示唆した。同氏によると、このデバイスの画面サイズは1.5~2インチで、iPhoneやiPadといった既存のiOSデバイスとの緊密な連携が可能になるという。
現行デバイスに関して、モスバーグ氏とスウィッシャー氏からクック氏はAndroidが市場を支配している理由について質問された。クック氏は、Appleは音楽プレーヤーとタブレットを最も多く製造しているが、携帯電話やPCは製造していないと反論した。
CEOは、スマートフォン分野でのAndroidの成功については「現実から目を背けているわけではない」と述べたが、Appleで勝つということは最も多くの製品を製造し販売することではないとも指摘した。