UBSはティム・クック氏をアップルの「今適任者」と宣言

UBSはティム・クック氏をアップルの「今適任者」と宣言

ニール・ヒューズのプロフィール写真ニール・ヒューズ

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スティーブ・ジョブズ後の時代にティム・クック氏がアップルを新たな成功に導くことができるのか疑問視する評論家もいるが、投資会社UBSは月曜日、同アップルCEOを全面的に支持し、同氏を「時代にふさわしい人物」と評した。

今月開催された同社の年次世界開発者会議(WWDC)後、アナリストのスティーブ・ミルノビッチ氏は、クック氏が自身のビジョンに基づいてアップルを再構築する中で、アップルは勢いを増していると述べた。AppleInsiderに提供された月曜日の投資家向けメモの中で、ミルノビッチ氏は、現在のアップルの規模に見合った新たな方向性をクック氏が導いていることを称賛した。

アナリストは、クックCEOとの会談で、以前は別々だったiOSチームとOS Xチームのリーダーシップを統合する必要があると感じていたと指摘した。統合によって更なる協力体制が確保されるだろう。ミルノビッチ氏は、Apple社内で既にこの取り組みがさらに大規模に進められており、同社の効率性が向上し、新製品の開発もよりスムーズに進む可能性があると考えている。

ミルノビッチ氏はまた、クック氏がいわゆる「スプレッドシート主導の意思決定」に縛られていないことを称賛した。彼は、アップルが投資収益率に関わらず、消費者にとって最高の製品を作ることに注力し続けており、それが「驚くべき新市場イノベーションの成功」につながっていると考えている。

ティム・クック

ウォール街をはじめとする一部の人々は、アップルがクック氏のリーダーシップの下では、それほど迅速に革新や適応を起こせないのではないかと懸念を抱き続けている。こうした批判者にとって、クック氏は、ジョブズ氏のリーダーシップの下で発表されたiPod、iPhone、iPadといった製品の成功に続き、アップルの「次なる大物」を世に送り出せる力量をまだ示していない。こうした意見の多くは、ニューヨーク・タイムズ紙が日曜日に掲載したクック氏のプロフィール記事でも繰り返され、同紙はアップルの次の新製品カテゴリーがいつ導入されるのかを改めて疑問視した。

しかし、ミルノビッチ氏はそうした懸念を抱いていない。

「クック氏を疑う人たちは間違いだと証明されるだろう」と彼は語った。

UBSはAAPL株の投資判断を「買い」に据え置き、12ヶ月後の目標株価を1株あたり100ドルとしている。同社は、Appleが2014年後半に腕時計型スマートデバイス「iWatch」を発表し、大成功を収めると予想している。