新しいiPhone 4Sは「ワールドフォン」であり、CDMAとGSMの両方のネットワークに対応しています。Appleは、米国のAT&TやVerizonのような異なる通信事業者に対応するために2つの異なるモデルを開発する必要がなくなり、Sprintも正式に通信事業者パートナーとして追加されました。
AppleはiPhoneのラインナップを拡充し、ハイエンドモデルに64GBモデルを新たに追加しました。サービス契約付きで399ドルで販売されます。32GBモデルと16GBモデルの価格はそれぞれ299ドルと199ドルのままです。
「iPhone 4S、iOS 5、そしてiCloudの組み合わせは、iPhone 4Sをこれまでで最高のiPhoneにする画期的なものです」と、Appleのワールドワイドプロダクトマーケティング担当シニアバイスプレジデント、フィリップ・シラーは述べています。「競合他社は機能の羅列でiPhoneを模倣しようとしますが、シームレスに連携するこれらの画期的なイノベーションを実現できるのはiPhoneだけです。」
iPhone 4Sの最大のセールスポイントの一つは、Appleが昨年買収したパーソナルアシスタントソフトウェア「Siri」の搭載です。Siriを使えば、自然言語で情報にアクセスしたり、タスクを実行したりすることができます。
火曜日の基調講演で紹介された例では、「今日の天気はどうですか?」と尋ねると、iPhoneから天気予報が返されました。Siriの機能は、新しいiPhone 4SのiOS 5に組み込まれています。
Appleによると、Siriはユーザーがアクセスを許可した個人情報を賢く活用しているという。例えば、「家に帰ったらお母さんに電話するのをリマインドして」とSiriに頼むと、アドレス帳から「お母さん」を探し出したり、「この辺りの交通状況はどう?」と尋ねたりすれば、現在の位置情報に基づいて「ここ」がどこなのかを割り出したりできる。
Siriは、電話をかけたり、テキストメッセージやメールを送信したり、会議やリマインダーを設定したり、メモを取ったり、インターネットで検索したり、地元のお店を探したり、道順を調べたりなど、さまざまな機能を提供します。また、ユーザーは質問するだけで、質問に答えたり、情報を調べたり、複雑な計算を実行したりすることもできます。
iPhone 4Sには、Appleが「あらゆるスマートフォンの中で最も先進的な光学系」と評する全く新しいカメラが搭載されています。8メガピクセルセンサーはピクセル数が60%増加し、ユーザーはこれまで以上に精細で高画質な写真を撮影できます。
iPhone 4Sには、新しいカスタムレンズ、より明るく、より鮮明で、より正確な画像を実現する、より大口径のf/2.4絞り値、そして先進のハイブリッドIRフィルターが搭載されています。Appleが設計したA5デュアルコアチップに搭載された画像信号プロセッサは、パフォーマンスを重視して設計されており、iOS 5に組み込まれた機能と相まって、このカメラはあらゆるスマートフォンの中でも最速クラスとなっています。
Appleは、iPhone 4Sではカメラアプリの起動が大幅に高速化し、撮影速度も2倍になったと主張している。
新しいiPhone 4Sは10月14日に米国、カナダ、オーストラリア、英国、フランス、ドイツ、日本で発売される。これはAppleにとって史上最速のiPhone発売となる。
簡単な事実:
- A5はデュアルコアチップで、CPU速度はiPhone 4の2倍まで高速化されます。
- また、最大7倍高速なデュアルコアグラフィック処理も搭載しています。
- iPhone 4Sではバッテリー寿命が最大8時間に延長されました。
- iPhone 4S の新しいワイヤレス システムにより、端末は 2 つのアンテナをインテリジェントに切り替えてデータを送受信できるようになり、通話品質が向上します。
- Apple社によれば、新システムによりiPhone 4Sは理論上の最大ダウンロード速度14.4Mbpsを達成するという。
- Appleは、これらの速度は現在の4Gネットワークと競合できると述べた。
- iPhone 4S には、写真撮影の性能を向上させる 8 メガピクセルのセンサーも搭載されています。
- 新しい照明付きセンサーは、iPhone 4 に搭載されているセンサーよりも 73 パーセント多くの光を取り込み、その処理速度は 3 分の 1 です。
- ハイエンドの IR フィルターにより精度と均一性が向上し、またこの端末では業界をリードする写真撮影の速さも実現しています。
- 新しいカメラは、フルハイビジョン1080pビデオも撮影でき、リアルタイムのビデオ画像安定化機能と時間的ノイズ低減機能も備えています。
- あるデモでは、アップル幹部のスコット・フォーストール氏がiPhone 4Sにカリフォルニア州パロアルトにあるギリシャ料理レストランを探すように頼んだ。内蔵のSiriソフトウェアは評価順に並べた5軒のレストランのリストを返した。
- Siriはユーザーに情報を読み上げることもできます。例えば、iPhone 4Sからの通知リストを読み上げました。
- Siriシステムはカレンダーの予定作成にも活用できます。予定を設定する際にユーザーのスケジュールが空いているかどうかを確認し、予定が重複する可能性があれば通知してくれます。
- Wikipedia や Wolfram Alpha の情報には、Siri の音声コマンドを通じてもアクセスできます。
- 別のデモンストレーションでは、フォーストール氏がSiriにクリスマスまであとどれくらいか尋ねたところ、「パーソナルアシスタント」ソフトウェアは「82日」と答えた。
- Siriは音声入力も可能で、画面にキーボードが表示されているときはマイクアイコンが表示されます。マイクをタップすると、入力ではなく音声で入力できます。
- Siriは英語、フランス語、ドイツ語のサポートを内蔵します。ソフトウェアはリリース時にはベータ版となり、今後、より多くの言語とサービスが追加される予定です。
価格と販売状況
iPhone 4Sはブラックとホワイトの2色展開で、米国では16GBモデルが199ドル(米国)、32GBモデルが299ドル(米国)、そして新登場の64GBモデルが399ドル(米国)の希望小売価格で販売されます。iPhone 4Sは、Apple Online Store、Apple直営店、AT&T、Sprint、Verizon Wireless、そして一部のApple製品取扱店を通じて販売されます。
iPhone 4Sは、米国、オーストラリア、カナダ、フランス、ドイツ、日本、英国で10月14日(金)より発売され、お客様は10月7日(金)よりiPhone 4Sの予約注文が可能です。iPhone 4もわずか99ドル(米国)で販売され、iPhone 3GSは2年契約で無料で入手できます。
Siriは、iPhone 4Sのベータ版として、英語(米国、英国、オーストラリア向け)、フランス語、ドイツ語で提供されます。iOS 5ソフトウェアは、10月12日より、iPhone、iPad、iPod touchのお客様向けにiTunes 10.5経由で無料ソフトウェアアップデートとして提供されます。
iPhone 4S は、10 月末までにオーストリア、ベルギー、チェコ共和国、デンマーク、エストニア、フィンランド、ハンガリー、アイルランド、イタリア、ラトビア、リヒテンシュタイン、リトアニア、ルクセンブルク、メキシコ、オランダ、ノルウェー、シンガポール、スロバキア、スロベニア、スペイン、スウェーデン、スイスを含む世界 22 か国で発売される予定です。
9月下旬、AppleInsiderは、Appleが10月の第2週に従業員の休暇を黒字化したという情報筋の話に基づき、iPhone 4Sの発売日を10月14日の週末と予想した。
AppleInsiderは最近、加速度計とジャイロを利用したビデオ安定化に関するAppleの特許出願も発見した。