AppleInsiderスタッフ
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世界的な飲料大手コカ・コーラは、同社が主要スポンサーを務める今度のFIFAワールドカップのマーケティングキャンペーンの一環として、AppleのiBeacon技術の導入を積極的に検討している。
コカ・コーラ・エンタープライズのデジタルディレクター、サイモン・マイルズ氏は、マーケティング誌『The Drum』の取材に対し、ワールドカップのマーケティング計画を統合するためにiBeacon技術の活用を真剣に検討していると述べた。さらに重要なのは、コカ・コーラがAppleのマイクロロケーションソリューションを、同社の多くのブランドを通じてライセンスやレストラン向けアプリケーションに世界中で展開していくことだ。
「iBeaconとそれが市場にもたらす可能性について、私たちは長い間、真剣に検討してきました」とマイルズ氏は述べた。「非常に興味深いことです。大きなチャンスが巡っているので、今年中に市場に投入できる良いアイデアがいくつかあります。」
マイルズ氏は、ワールドカップのような大規模イベントでは何千もの広告が溢れかえるため、「ノイズ」をかき消すのは非常に難しいと指摘する。iBeaconを活用することで、コカ・コーラは広告過多から自社の広告を際立たせる、新しくユニークな配信システムを提供できるだろう。
同社は特にiBeaconのBluetooth Low Energyベースの近接検知機能に興味を持っています。マイルズ氏は、顧客が駐車場に入る際にメッセージを受信し、店舗に入る際に2つ目のメッセージを受信するようなiBeaconの設置例を挙げました。これにより、非常に具体的で持続的なマーケティングが可能になります。
同社は現在、キャンパス内のカフェテリアで iBeacon ソリューションをテスト中だとマイルズ氏は語った。
「これは、私たちのビジネスチャンスを広げるのに役立つでしょう。例えばバーでは、ドリンクバーの向こう側が見えないため、どんなソフトドリンクがあるのか分かりにくいという問題があります。目に見える看板がないのです」とマイルズ氏は述べた。「iBeaconを使えば、ライブイベント、レストラン、ドリンクバーなど、様々な環境で大きなチャンスが生まれます」と彼は語った。
12月、Appleは全米254店舗のApple StoreにiBeaconを導入しました。一方、スタートアップ企業のShopkickは、この技術を用いてメイシーズ2店舗でパイロットプログラムを実施しました。さらに最近では、Shopkickは木曜日に、アメリカンイーグル・アウトフィッターズ100店舗でshopBeaconのより大規模なテストを開始しました。