サムスン電子、2023年第2四半期の利益が95%減少と報告

サムスン電子、2023年第2四半期の利益が95%減少と報告

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サムスンが業績を発表

サムスンは半導体需要の低迷とスマートフォン市場の縮小により引き続き打撃を受けており、第2四半期の利益が95%減少したと報告した。

過剰供給によりDRAMおよびRAM業界では価格下落が起こり、さらにスマートフォンの需要も落ち込み、サムスンにとっては二重の打撃となりました。この最新のニュースに加え、同社は12月期と3月期の業績も非常に悪かったと発表しました。

サムスン電子の収益を報じたCNBCの報道によると、同社の収益は472億1000万ドル、利益は95%減少したという。

今回の決算は、前四半期と同じ理由、つまり世界的な景気後退と供給過剰の組み合わせによる低利益を示しているようだ。供給問題はサムスン自身の責任であり、競合他社が生産量を減らす中、サムスンは生産量を増やすことで市場シェアを獲得しようとした。

その結果、市場にはチップが溢れかえり、それを買い占めるだけの需要がありませんでした。そのため、チップを流通させるためには価格を下げる必要がありました。

サムスンは利益が限られているにもかかわらず、依然として明るい兆しを見出しており、2023年後半には業績が回復すると期待している。

サムスンは決算報告の中で、「世界需要は今年後半に徐々に回復すると予想されており、部品事業の牽引により収益が改善するだろう」と述べた。「しかしながら、マクロ経済リスクが継続すれば、需要回復の妨げとなる可能性がある」

サムスンは、chatGPTのような高度な計算モデルを支えるDRAMとRAMの需要が、継続的な売上増加につながると期待しています。また、需要の増加により、価格の大幅な下落も防ぎました。

同社はDDR5、LPDDR5x、HBMといった高付加価値製品に注力する。また、インフラ、研究開発、パッケージング技術への投資も拡大していく予定だ。

サムスン電子はAppleのサプライチェーン向けにメモリなどの部品を開発しているが、Apple Siliconを自社で製造しているわけではない。製造しているのはTSMCだ。Appleの事業はサムスンにもある程度の利益をもたらしているものの、サムスンのミスによる部品価格の下落は、市場が低迷する中でAppleにとって追い風となっている。